犬が「全然満足していない時」とは?
犬は毎日散歩に行ってご飯を食べてお昼寝をして、とてもハッピーに生活しているように見えるかもしれません。しかし、その生活の中でも「なんか面白くない」「ちょっと不満」「全然満足できない」と感じることがあるようです。
では、どのような時に犬が「満足できない!」と感じているのかというと、おそらく以下のような時なのではないでしょうか。
- ご飯が足りないとき
- 散歩が足りないとき
- 飼い主さんに構ってもらえないとき
- 留守番をさせられたとき
- 遊び足りないとき
私たち人間の場合も、お腹が満足するほど食べられなかったり、遊んでいる最中に中断させられたりすれば不満を感じるものです。しかし、犬もやりたかったことが十分ではないときに不満を感じるようです。
犬が「全然満足していない時」のサインと対策
犬が不満を感じていたり、全然満足できていないと感じたりしているときは、いつもとは違う行動に出ることで飼い主にその気持ちを伝えようとします。
たとえば、普段はしないいたずらをして見せたり、執拗に吠えたり後追いをしたりというような行動が見られた場合は要注意です。
1.吠える
人が用件を話すのと同様に、犬は不満が高まり要求を通そうとする際に「吠える」ことでアピールをしようとします。過去に吠えることで要求が通った経験がある犬の場合は、不満があるとすぐ吠えるようになります。「この前みたいに、いう事をきけ!」というわけです。
大きな吠え声や長く続く吠え声は、ご近所迷惑にもなるためあまりに続くようならしっかりとした対策が必要です。
吠えてもすぐに要求を通さない、吠え始めたら遊びを切り上げる、など「吠えても良いことがない」ということを愛犬にしっかり教えてあげましょう。
2.前足や鼻先でアピールする
犬が前足や鼻先でアピールするのは、飼い主さんとのスキンシップが足りなくて「もっと撫でて!」という場合に行われることが多い、比較的穏やかなアピール方法ですね。
撫でている手を離すと「もっと!」と言わんばかりに前足で引っ掻いてきたり、飼い主の手の下に鼻をねじ込んだりすることがあります。
一種の「甘え」からのサインでもあるため、遊んでほしい時や散歩に行きたいときなどにもよく見られます。「構ってよー」という気持ちなんですね。
時間的余裕がある場合は、この要求を叶えてあげるのも良いでしょう。しかしこれも「こうやったら飼い主が言うことを聞いた」という経験になってしまうので、しつこく繰り返されるようになる可能性もあります。
どのような場合でも、犬の甘えのサインの場合は飼い主側が主導権を握って、しっかりリードしながら甘えさせてあげましょう。
3.あくびやグルーミングなどを繰り返す
こちらは、犬の「カーミングシグナル」と呼ばれる「ストレスサイン」です。何らかの理由でストレスを感じた犬は、自分の興奮や緊張を緩和するためにあくびを繰り返したり、鼻を舐めてみたり、毛づくろいをしてみせたりします。
カーミングシグナルは自分を落ち着かせるために行うのと同時に、相手に対して「落ち着けよ」と伝えるサインでもあります。このサインが見られる場合は、犬が飼い主の緊張や興奮を感じ取っているということもあるようです。
飼い主の様子がおかしい、安心できないといった不満があらわれている状態かもしれませんね。
愛犬のこのようなサインを目にしたら、自分が普段と違う行動をしていないか、イライラとしていないか、犬に理不尽な対応をしていないか、すぐに見直してみましょう。
まとめ
犬も個性や性格があり、感情がある生き物なので、飼い主に対して思うことがある場合もあるでしょう。
そのようなサインが見られたときは、愛犬が何に対して満足していないのかを考え、飼い主として速やかに対応してあげる必要があります。
愛犬には、何事にも満足できるような生活を送らせてあげたいのは山々ですが、かといって要求すべてを受け入れることはできません。
日頃から犬の様子をよく観察しながら、なるべくストレスを溜めさせないような暮らしができるようにしてあげたいですね。