日本一犬好きが多い都道府県はどこ?
厚生労働省は、毎年都道府県別の犬の登録頭数と予防注射頭数等を発表しています。
ちなみに、令和3年度末時点の犬の登録頭数は、全国の合計で6,095,250頭でした。
都道府県別の犬の登録頭数TOP5と、当該都道府県別の令和4年1月1日時点における住民基本台帳の人口は以下の通りです。なお、人口数の後ろに記載した( )内の順位は、都道府県別の人口の順位です。
1位:東京都 519,234頭 13,794,933人(1位)
2位:神奈川県 448,933頭 9,215,210人(2位)
3位:愛知県 431,908頭 7,528,519人(4位)
4位:大阪府 385,791頭 8,800,753人(3位)
5位:埼玉県 347,951頭 7,385,848人(5位)
この数値を見ると、犬の登録頭数の順位と人口数の順位はほぼ同じだということが分かります。住んでいる人が多ければ飼われている犬の頭数も多くなるのはごく自然のことであり、この数値だけでは「犬好きが多いかどうか」を判断する指標にはなりません。
そこで、犬の登録頭数を人口で割った「犬の飼育率」を算出してみました。飼育率が高いということは犬を飼育している人が多いということなので、犬好きな人が多いと判断してもよいだろうという考え方です。
なお飼育率の数値そのままではイメージしづらいため、人口1000人あたりにおける犬の飼育頭数も算出し、合わせてご紹介します。
犬好きの多い都道府県TOP5
算出の際に使用した数値は下記の通りです。
- 犬の飼育頭数:厚生労働省発表の都道府県別犬の登録頭数(令和3年度末現在の登録頭数)
- 人口:総務省発表の人口動態(都道府県別)総計(令和4年1月1日住民基本台帳人口)
また算出式は下記の通りです。
- 犬の飼育率(%)=犬の飼育頭数÷人口
- 1000人あたり飼育頭数=犬の飼育頭数÷(人口÷1000)
犬好きの多い都道府県第1位:香川県
犬の飼育頭数=69,224頭
人口(人口順位)=964,885人(38位)
犬の飼育率=7.2%
1000人あたりの飼育頭数=71.7頭
犬好きの多い都道府県第2位:三重県
犬の飼育頭数=115,078頭
人口(人口順位)=1,784,968人(22位)
犬の飼育率=6.4%
1000人あたりの飼育頭数=64.5頭
犬好きの多い都道府県第3位:岐阜県
犬の飼育頭数=117,533頭
人口(人口順位)=1,996,682人(17位)
犬の飼育率=5.9%
1000人あたりの飼育頭数=58.9頭
犬好きの多い都道府県第4位:高知県
犬の飼育頭数=40,637頭
人口(人口順位)=693,369人(45位)
犬の飼育率=5.9%
1000人あたりの飼育頭数=58.6頭
犬好きの多い都道府県第5位:愛媛県
犬の飼育頭数=77,548頭
人口(人口順位)=1,341,539人(27位)
犬の飼育率=5.8%
1000人あたりの飼育頭数=57.8頭
全国合計値
犬の飼育頭数=6,095,250頭
人口=125,927,902人
犬の飼育率=4.8%
1000人あたりの飼育頭数=48.4頭
全国合計値で算出した犬の飼育率は4.8%、1000人あたりにおける犬の飼育頭数は48.4頭でした。それを考えると、1位の香川県の飼育率がいかに高いかが伺えます。香川県は、間違いなく日本一犬好きが多い都道府県だと言えるでしょう。
犬好きが少ない都道府県は?
最後に、同じ指標を使って「犬好きが少ない」都道府県も5つご紹介しておきましょう。
犬好きの多い都道府県第47位:山形県
犬の飼育頭数=38,725頭
人口(人口順位)=1,056,682人(36位)
犬の飼育率=3.7%
1000人あたりの飼育頭数=36.6頭
犬好きの多い都道府県第46位:秋田県
犬の飼育頭数=35,712頭
人口(人口順位)=956,836人(39位)
犬の飼育率=3.7%
1000人あたりの飼育頭数=37.3頭
犬好きの多い都道府県第45位:東京都
犬の飼育頭数=519,234頭
人口(人口順位)=13,794,933人(1位)
犬の飼育率=3.8%
1000人あたりの飼育頭数=37.6頭
犬好きの多い都道府県第44位:鳥取県
犬の飼育頭数=21,479頭
人口(人口順位)=551,806人(47位)
犬の飼育率=3.9%
1000人あたりの飼育頭数=38.9頭
犬好きの多い都道府県第43位:新潟県
犬の飼育頭数=85,292頭
人口(人口順位)=2,188,469人(15位)
犬の飼育率=3.9%
1000人あたりの飼育頭数=39.0頭
まとめ
犬好きが多い都道府県の判断指標として、今回は都道府県別の犬の飼育頭数と人口を基に指標を算出してみました。犬好きが多い都道府県は西日本に多く、犬好きが少ない都道府県は寒冷地に多い傾向があると言えそうな結果になりました。
また、犬好きが多い都道府県の最上位と最下位の都道府県では、犬の飼育率に倍近くの開きがあることも分かりました。都道府県別の平均寿命や住宅事情などが分かれば、その都道府県に犬好きが多い、少ない理由がもっと見えてくるかもしれません。
いずれにしろ、犬好きが多い都道府県は、愛犬と一緒に暮らしやすい都道府県だと考えられるのではないでしょうか。ワークライフバランスを考えて暮らし方を変えたい、移住も含めて検討しているといった愛犬家の方は、参考になるかもしれません。