他人から愛犬の安全・安心を守れるのは飼い主だけ!
愛犬を散歩させていると、道行く人に声をかけられたり近寄られたりすることはありませんか。愛犬を通して交流を深められることは喜ばしいことですし、愛犬の社交性を高めるためにも必要な交流です。
しかし犬に慣れていない人の中には、悪気なく犬が不安を覚えるような行動をとる人もいます。愛犬の安全や安心を守れるのは飼い主だけです。
相手の行為によっては、愛犬が人間不信に陥ってしまったりパニックから攻撃的な行動をとり、トラブルに発展してしまう恐れもあります。この場合は、飼い主が優しく丁寧に注意したり、ふれあい方を指南したりしましょう。
愛犬に対して他人にさせてはいけない『絶対NG行為』5選
他人が悪気なくとった行動が、愛犬に恐怖心や不安感を与えてしまう恐れがあります。ここでは愛犬に対して他人にさせてはいけないNG行為を紹介します。飼い主は愛犬のために、そうした他人からの行動に対し丁寧に優しく注意してあげましょう。
1.追いかけ回す
小さなお子様に多い行動です。犬を見て「わんわんだ!」と嬉しくなり、飼い主の後ろに逃げる犬を追いかけ回すように近づいてきてしまう子は少なくありません。
しかし、この行為は犬にとって危険を感じる行為であり、場合によっては自分の身を守ろうと吠えたり噛み付くふりをしたりすることもあります。
「追いかけるのではなく、ゆっくり手を差し出して挨拶してあげてね」「そっと見守ってあげてくれる?」と優しく注意を促し、そして接し方を教えてあげましょう。
2.突然グイッと強引に近づき触れる
犬に興味を持つ人や犬が好きな人の中には、犬が怖がると知らずにグイグイと交流を深めようとする人もいます。好意を持ってくれることは喜ばしいですが、犬から見ると「知らない大きな人が近寄ってきた!怖い!」という印象が強いでしょう。
愛犬が逃げるように後ろに隠れたら、「ちょっと恥ずかしいのかも…」などとやんわりとお断りし、軽く挨拶を交わして立ち去るなど、愛犬が安心できる対応をとりましょう。
3.大きな声を出しながら近づく
若い女性やお子様に多く見られる行動に、「可愛い〜!」など大きな声や甲高い声を出しながら近寄ってくる行為が見られます。こちらも犬から見ると恐怖を感じやすい行動です。
びっくりして逃げたり飼い主の後ろに隠れたりする犬が多いので、「ビックリしちゃったかも」「静かに近寄ってあげてね」など優しく注意し、正しい接し方を伝えてあげましょう。
4.体の一部をギュッと掴む行為
初対面や知らない人の中には、あまりこのような強引な行動をとる人は少ないですが、中には小さなお子様がふれあい方を知らず、ギュッと体やしっぽなどを掴んでしまうことがあります。
基本的には親御さんが注意してくれることが多いのですが、中には注意せずに見守るだけ…という場合もあります。どちらにせよ、愛犬はすでに恐怖や不安でいっぱいです。「掴むのはやめてね」と注意し、軽く挨拶して穏やかにその場を立ち去りましょう。
5.初対面で正面から目を見つめる行為
多くの人がやりがちな行為に、初対面で正面から目を見つめたり顔を覗き込んだりする行為があります。見知らぬ人や親しい間柄ではない場合、直接目を見つめる行為は「敵意がある」と犬が捉えてしまいます。
「正面から目を見つめられると警戒してしまうので、横向きで声をかけてあげてください」など、正しい交流方法をやんわりと伝えてあげると愛犬も安心できますし、良好なコミュニケーションが取れるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。犬を飼っていない人は、犬好きな人であっても正しい接し方を知らないことが多くあります。まずは愛犬が安心して散歩できるよう配慮した上で、穏やかに立ち去ったり、あるいは正しいふれあい方を伝えて良好なコミュニケーションが取れるよう立ち回りましょう。