犬の散歩は『食前』と『食後』どっちが良いの?
愛犬の散歩を食事の前と後のどちらに行うべきか、迷う飼い主は少なくないでしょう。結論から言うと、犬の散歩は食事の前が良いとされています。その主な理由は、胃拡張・胃捻転症候群のリスクを避けるためです。
胃拡張・胃捻転症候群は、犬の胃が異常に膨張し、捻れた状態になる疾患です。特に大型犬や胸郭が深い犬種が発症しやすく、発症した場合は早急な処置が必要です。適切な処置が遅れると、命に関わることもあります。
胃拡張・胃捻転症候群の明確な原因はまだ分かっていませんが、早食いや食後すぐの運動などが関与していると考えられています。そのため、食前の散歩が推奨されているのです。
ただし運動直後の食事は消化に悪いため、散歩後30分〜1時間ほど時間をおいてから食事を与えるようにしましょう。
もし食後の散歩を避けられない場合は、食後2時間くらい経ってから散歩に行くようにしましょう。食事から2時間程度経過すれば胃の内容物の消化が進み、胃拡張・胃捻転症候群のリスクを下げることができます。
愛犬の生活リズムを整えるには?
愛犬の健康を守るためには食前に散歩を行うようにするだけでなく、生活リズムを整えることも大事です。では、愛犬の生活リズムを整えるにはどのようにしたらいいのかご紹介します。
1.朝日を浴びる
朝日を浴びることは、愛犬の生活リズムを整えるための重要な要素のひとつです。朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、規則正しい生活リズムが促されます。
また朝の明るい光は気分を明るくし、ストレスの軽減や心の安定にも寄与するとされています。朝の散歩などを通じて、愛犬に朝日を浴びさせてあげましょう。
2.適度な運動をする
適度な運動は心身のリラックスと適度な疲労感を促し、それが良質な睡眠に繋がります。良質な睡眠は体内時計を正常なリズムに保つことに役立ち、生活のリズムを整える助けとなります。
適度な運動のひとつとして散歩が挙げられますが、散歩の時間や距離は愛犬の年齢や体力、犬種などに合わせて調整することが大切です。
3.食事の時間帯を一定にする
食事の時間帯を一定にすると、体内時計は規則正しいリズムを保つことができます。そのため食事の時間帯を一定にすることによって、愛犬の生活リズムを整える効果が期待できます。
ただし厳密に食事の時間を決めてしてしまうと、その時間に食事を与えられなかった場合に愛犬がストレスや不安を感じてしまう可能性があります。
「朝の食事は○時」と決めるのではなく、「朝の食事は○時〜○時の間」というように時間枠を設定しましょう。柔軟性を持たせながらも、一定の時間帯を守るようにするのです。
4.夜の睡眠環境を整える
夜の睡眠環境を整えることは良質な睡眠を促し、生活リズムを整えるために非常に重要です。睡眠環境を整えるために快適な寝床を用意し、静かで落ち着いた環境を作りましょう。夜になったらテレビやラジオの音量を下げ、照明も暗めに調整するのが望ましいです。
また、快適な温度と湿度を保つことも大切です。快適な温湿度を維持することで心地良く眠ることができ、睡眠の質が向上します。冬場は18〜22℃、夏場は24〜26℃を目安に、愛犬の様子を見ながら室温を調整しましょう。湿度は50%前後を保ちましょう。
まとめ
胃拡張・胃捻転症候群のリスクを避けるために、犬の散歩は食前が良いとされています。散歩後すぐの食事は消化に良くないため、散歩後30分〜1時間程度時間をおいてから食事、という流れにするといいでしょう。
また愛犬の生活リズムを整えるには、以下のような方法があります。
- 朝日を浴びる
- 適度な運動をする
- 食事の時間帯を一定にする
- 夜の睡眠環境を整える
これらの方法を実践し、愛犬の健康を守りましょう。