犬が足で「ちょいちょい」する時の気持ち
愛犬が前足を使ってちょいちょいする仕草、たまらなく可愛いですよね。
写真や動画に撮ろうとして「そのまま待って~」と言うと、ちょいっと乗せたまま見つめてくる表情も可愛いですし、撮る前にやめてしまって残念!という経験もあるのではないでしょうか。
そんな愛犬の可愛い仕草には、どんな意味があり、どんな気持ちが込められているのでしょうか。ぜひ一緒に探ってみましょう。
1.「ねえ、私のことも見て?」という気持ち
犬が足でちょいちょいする時、「ねえ、私のことも見て?」という気持ちが込められていることがあります。
飼い主がテレビドラマを見ている時、スマートフォンでゲームをしている時、漫画や雑誌を読んでいる時など、すっかり愛犬のことを忘れてしまっている時なのではないでしょうか。
ひとり遊びも上手になり、イタズラや危険なことをすることもなく、安心して放っておくことができるようになった時、愛犬を忘れて自分の時間に没頭してしまうことってありますよね。
そんな飼い主の姿を見た時、愛犬はちょっぴり寂しい気持ちになっているかもしれません。もっと自分に注目してもらいたくて、もっと自分のことを気にかけてほしくて、足でちょいちょいするのだと思います。
構ってほしいわけではない時も、放っておいてほしい時も、実は犬は飼い主から注目されたいと思っているんです。なかなかわがままですが、可愛い気持ちをぶつけてくれているみたいです。
足でちょいちょいされた時は、趣味の時間を中断して、5分でもいいので、愛犬とのスキンシップやコミュニケーションの時間を作ってあげてくださいね♡
2.「抱っこしてほしいな」という気持ち
犬が足でちょいちょいする時、「抱っこしてほしいな」という気持ちが込められていることがあります。
超小型犬であると、日々の飼い主との暮らしやしつけの中で、飼い主の膝の上に飛び乗ることは危険なことだ、と分かっているのでしょう。
だからこそ、足でちょいちょいすることが抱っこのサインだ、ということもお互いに分かっているのではないでしょうか。
中型以上の犬であると、ちょっと遠慮がちに「抱っこしてほしいのですが…」と、上目遣いをしながら足でちょいちょいすることがありますよね。自分の体が大きくなってしまったことを理解し、飼い主を気遣って、おうかがいを立てるための仕草なのでしょう。
足でちょいちょいされた時は、そっと抱っこしてあげてください。体が大きくて抱っこできない場合には、膝の間に犬を座らせ、優しく抱きしめてあげると喜ぶと思います。
3.「不安だよ」という気持ち
犬が足でちょいちょいする時、「不安だよ」という気持ちが込められていることがあります。
人には感じることのできない声・音・振動などを感じた時、不安や緊張や恐怖を感じる犬がいます。より敏感で繊細な性格なのではないでしょうか。
人には感じることができないものであるからこそ、何に対して不安を感じているのか、上手く理解してあげられないことがあるかと思います。
足でちょいちょいされた時は、原因を探ることはもちろん必要なことなのですが、まずは愛犬を落ち着かせてあげること、安心できる対応をしてあげることを優先してみてください。
飼い主が堂々とした態度で接してあげると、犬は安心することができます。「どうしたの?」「何が怖いの?」という言葉よりも、優しく撫でたり、そっと抱きしめたりしてあげると落ち着くと思います。
4.「上手にできたよ!」と報告したい気持ち
犬が足でちょいちょいする時、「上手にできたよ!」という気持ちが込められていることがあります。
排泄をした後によく見られる仕草です。足でちょいちょいすることで、上手にトイレができたことを飼い主に報告したいのです。飼い主に喜んでもらいたい気持ち、飼い主に褒めてもらいたい気持ちも込められています。
シートからはみ出していることもあると思います。うんちを手足で踏んでしまっていることもあると思います。それでも叱ってはいけません。
ちゃんとトイレの場所まで行って排泄することができたのですから、上手にできたことと全く同じなのです。足でちょいちょいされた時は、小さな失敗を見つけても、たっぷり褒めてあげてくださいね。
まとめ
犬が足で「ちょいちょいする」時の気持ちを4つ解説しました。
- 「ねえ、私のことも見て?」という気持ち
- 「抱っこしてほしいな」という気持ち
- 「不安だよ」という気持ち
- 「上手にできたよ!」と報告したい気持ち
犬が足でちょいちょいするのは、飼い主とのスキンシップやコミュニケーションの手段のひとつです。言葉を話せないからこそ、飼い主との暮らしの中で学んだのだと思います。
愛犬の気持ちは、足の仕草以外にも、耳やしっぽの動き・表情・周りの環境や状況からも読み取るようにしてみると、より理解しやすくなるでしょう。