犬は性別によって『性格の違い』があるって本当?
犬を家族として迎え入れる時、皆さんは愛犬の性別を判断基準に加えていましたか。人によっては「犬は性別によって性格に違いがある」という人もいます。
実際は犬も1頭1頭個性があり性格が異なるため、性別によって必ずしも「このような性格になる」と断言はできません。
しかし人間も男女で性格にある程度傾向があるように、犬にもオスメスによって性格的傾向が見られることは多いです。つまり犬も男の子と女の子では、あくまで傾向ではありますが性格に違いが見られることがわかります。
オス・メスでよく見られるそれぞれの特徴と飼う時の注意点
では、犬のオス・メスそれぞれどのような性格的特徴があるのでしょうか。ここではオスとメスそれぞれの特徴と、飼う時の注意点について解説していきます。
1.犬のオスによく見られる特徴
犬のオスによく見られる性格的傾向として、以下のような特徴が挙げられます。
- 活発でやんちゃ
- 甘えん坊
- 威嚇する(喧嘩腰になる)
主な特徴を挙げると以上の3点です。メスよりもオスの方がやんちゃな子が多い傾向にあり、またアクティブに活動する犬が多い印象です。
また、飼い主に対してわかりやすく甘えるなど可愛らしい一面を持つ犬も多く、これは子犬期を過ぎた成犬になっても変わりありません。
ただし犬のオスとしての本能が働く場面も多く、他の犬に対して威嚇したり攻撃的な態度を見せたりといった、喧嘩っ早い性格の子もオスに多い傾向があります。
2.犬のオスを飼う時の注意点は?
オスを飼う際は、まず早めに基本的なしつけを完了させることを意識してください。犬は成犬になると筋肉質で体格も大きくなる傾向があるため、あっという間に強い力で飼い主を翻弄するようになります。
早い段階できちんと「待て」「おすわり」など、飼い主の指示に従うよう学ばせておくことで、リスクを回避するための指示が通りやすくなります。
また、おしっこする際にマーキングのように片方の後ろ足を上げて排泄するオスも多いです。室内の至る所や他の家の外壁にマーキングしないようしつけることも忘れずに!
3.犬のメスによく見られる特徴
では、メスにはどのような性格的傾向がよく見られるのでしょうか。
- 穏やかで落ち着きがある
- マイペース
- わがままで頑固
一般的に、犬のメスはオスよりも穏やかで落ち着きのある子が多く見られます。子犬期はオスのように活発でやんちゃな性格だった子も、成犬期に入ると落ち着きを見せるようになる子が多いです。
また、オスよりもマイペースな性格の犬が多い印象を受けます。飼い主の指示はきちんと聞くけれど、時には自分のスピードでのんびり指示に従う…など、自分のペースを大事にするところは「女の子」感があって愛らしいですね。
ただ一方で、甘やかし過ぎてしまうとマイペースさに拍車がかかり、ワガママになる女の子も多いです。ダメなことは「ダメ」とメリハリをつけて接してあげましょう。
4.犬のメスを飼う時の注意点は?
メスの大きな特徴は、6〜10ヵ月ごとにヒート期(発情期)がやってくることです。発情前期に入ると隠部から出血が見られるようになり、その後10日間ほど発情期に入ります。
この時期は犬用のオムツを使用し、頻繁に交換してあげたり、長時間お留守番させる際はトイレシーツの上で過ごさせてあげるなどの工夫が必要になるでしょう。
また、ヒート中はメスのフェロモンに誘発されて、オスが攻撃的になる恐れがあります。他の犬との接触は控えるようにしてください。そして不安に駆られる子も多いので、飼い主さんはなるべく側に寄り添ってあげましょう。
メスの発情期に関しては避妊手術を行うことで出血を回避できたり、発情期の不安やストレスを軽減してあげられます。デメリットもあるので、メリットとデメリットを考慮した上で避妊手術を受けるか判断しましょう。
まとめ
いかがでしたか。性別によって性格の違いがあるという話は、あくまで「傾向」程度の話として参考にしてください。ただし、性別によって飼う時の注意点が異なるので、これから犬を迎える方は、こちらも迎える犬を決める判断基準としてはいかがでしょう。