愛犬はどこで眠っていますか?
愛犬に対して、(うちの子寝過ぎじゃない?)と思ったことはありませんか。
犬は眠りが浅く、その分長い睡眠時間を必要としており、1日12~16時間ほど眠る、といわれています。特に寝る場所を指定せず、愛犬が好きなところで眠るようにしている方も多いはずです。
犬は外的刺激が少なく安全で、家族の気配を感じられつつ安心して眠れる場所を選んでいるそうです。その結果、飼い主さんと同じベッドやふとんで寝ている場合もあるようです。
飼い主さんと一緒に寝ている場合、犬が寝ている位置によって、飼い主さんに対する気持ちがわかると考えられています。今回は、普段愛犬がどこで寝ている場所ごとに、隠れた心理を見ていきましょう。
愛犬の心理が分かる寝る場所とは
1.飼い主さんの頭周辺
たとえば枕元のような、飼い主さんの頭や顔周辺で犬が寝る場合、(何かあったときは、自分が飼い主さんを守ってリーダーシップを発揮せねば!)と思っている可能性があります。飼い主さんとの関係でいうと、信頼して全てを任せられるというよりは、自分が飼い主さんの面倒をみてあげる立場だと感じているのでしょう。
この場合、愛犬との関係がまったく築けていないわけではないですが、飼い主さんからの指示に従わないことがある場合は、信頼してもらえるようにさらに努力する必要があります。
また飼い主さんの寝相が悪い、枕が快適など、居心地よく眠るために頭周辺で眠るケースもあるようです。
2.飼い主さんのお腹の上
犬は飼い主さんに甘えたい気持ちやリラックスしたいときに、飼い主さんのお腹の上で寝ることがあります。大好きな飼い主さんにかまってもらいたい、あるいは信頼できる飼い主さんにくっついて安眠したいという心理からお腹の上にのっているのでしょう。
「普段は違う場所で寝ているのに、今日はお腹の上で寝て離れないな」という場合は、愛犬が不安や恐怖を感じていて安心したいからという可能性もあります。愛犬が不安そうなら「大丈夫だよ」と優しく声掛けをしたり、大きな音や光など原因がわかっている場合はそれを取り除いたりしてあげましょう。
3.飼い主さんの足元
寝ているときの足元は意識が届かず、とても無防備ですよね。そんな足元で眠るということは、犬は寝ている間にも飼い主さんの一番弱い部分を警備し、何かあればいち早く対応しようと考えているのでしょう。
飼い主さんが座ってくつろいでいるときに、足元で犬が寝始めたことはありませんか。これは前にそれでなでてもらった経験から、足元で寝ればかまってもらえると思っている、あるいは甘えたいけれど、遠慮がちな性格のため足元にそっと寄り添っている可能性があります。
また頭やお腹に比べて足元で寝る場合、犬はより飼い主さんを信頼している、飼い主さんへの信頼感が強いといわれています。
4.飼い主さんと離れた場所
「いつも一緒に寝ていたのに、今日は離れて寝てる」なんて場合は、いくつか理由が考えられます。
犬は警戒心の強い動物ですから、気になることがあると見に行きますよね。そういった物音やニオイなど、普段とは違うことの確認に行った後、そのままそこで寝てしまい結果的に飼い主さんと離れて眠るという場合があります。
単純に暑いから、一緒に寝るのをやめたという可能性もあります。犬の平熱は人間よりも高く、被毛もあって暑さには弱い動物です。夏になってきた、あるいは冬に暖房を入れ始めたなんてタイミングで離れるようになったのなら、暑さが原因かもしれませんね。
「飼い主さんはもう守らなくても大丈夫」と愛犬が安心したために、一緒に寝なくなることもあります。ちょっと意外かもしれませんが、飼い主さんに対する信頼感があるからこそ、離れて寝るようになることもあるのです。
まとめ
今回は愛犬の心理が分かる4つの場所についてご紹介しました。
飼い主の寝相や安定性、室温、音など、さまざまな要素から犬は寝る場所を選びます。そのため、犬の性格やその環境によっては、今回ご紹介した内容と異なる場合ももちろんありますが、ひとつの目安としてご理解いただけますと幸甚です。
もし該当する場所があった際には、(今、こんな気持ちなのかな…?)と思い出しながら、かわいい愛犬の顔を見守って素敵なおやすみタイムを過ごしてくださいね。