飼い主が理解すべき犬が部屋を荒らす理由
帰宅したら部屋が大荒れ!という経験は、犬の飼い主の誰もがするものです。
ティッシュが箱から全て引き出されていたり、クッションやぬいぐるみを破壊して中綿が散乱していたり、この程度であれば可愛いイタズラです。
大型犬ともなると、家具が破壊されていることもありますし、台風が来たのかな?と思うほど大荒れななこともあります。
犬が部屋を荒らすことには必ず理由があります。愛犬の安全のためにも、部屋を荒らされないためにも、一緒に対応策を考えてみましょう。
1.物をおもちゃ代わりに遊んでしてしまった
犬が部屋を荒らすのは、物をおもちゃ代わりにして遊んでしまったからです。
犬には、部屋を荒らしたとか、物を破壊したとか、そのような気持ちは一切ないのです。楽しく遊んでいたら、物が壊れてしまっただけです。
与えられている犬用のおもちゃには飽きてしまっているのかもしれません。犬用のおもちゃにはない魅力が、その物にはあったのかもしれません。
犬は好奇心から物に興味を持つことがあります。口の中に入れてみたくなりますし、噛んでみたくもなります。
対応策としては、物を出しっぱなしにして出かけない、ということです。犬がおもちゃ代わりに遊んでは危険な物や壊されては困る物は、引き出しの中などに片づけてから出かけるようにしましょう。
2.退屈しのぎ
犬が部屋を荒らすのは、退屈しのぎのためです。
体力があり、元気もあり、暇を持て余している…。犬がこのような時、部屋の中で大暴れし、部屋を荒らす結果になってしまうことがあります。
部屋にある物を使って、ひとり遊びを楽しんだのでしょう。カーテンを引っ張って遊ぶことが楽しい!と感じる犬もいますし、キッチンで食べ物探しをして遊ぶことが楽しい!と感じる犬もいます。
最近、お留守番ばかりさせているのではありませんか?対応策としては、お留守番の時間を少しでも短くし、退屈な時間を減らしてあげることだと思います。
お留守番前のお散歩の時間を増やす、運動量を強化することでも軽減されることがあります。
3.不安を解消したい
犬が部屋を荒らすのは、不安を解消したいからです。
留守番中、飼い主がそばにいないことに強い不安を感じ、解消したくて部屋を荒らしてしまうことがあります。その強い不安が、強いストレスになってしまっているのです。
ただ部屋を荒らすだけではなく、下痢や嘔吐をしていたことはありませんか。また、愛犬の手足やしっぽの先に炎症や傷や出血はありませんか。分離不安症による症状である可能性があります。
強い不安やストレスから体調を悪くし、下痢や嘔吐をすることがあります。手足やしっぽの先を噛むのは、不安やストレスによる自傷行為です。
対応策としては、まずは、愛犬が分離不安症でないかどうか、を判断する必要があります。かかりつけの獣医師にも相談してみてください。
また、留守番前の過度なスキンシップが犬に強い不安を与えることがある、とされています。愛犬との距離感も考えなければならないのかもしれません。
4.探索したい
犬が部屋を荒らすのは、探索したいからです。
犬は探索することが大好きな動物です。探したい!という気持ちは、犬の本能的な欲求なのです。一体何を探しているのかは分かりませんが、ニオイや音の正体を探り、部屋中を探し回るうちに荒れる結果となってしまうのでしょう。
キッチンのゴミ箱には要注意です。捨てられている食べ物を探しだし、食べてしまうことがあります。傷んだり腐ったりしているものもあるでしょう。キッチンに生ゴミが散乱していたら…と考えると恐ろしいですよね。
対応策としては、散歩や遊びの時に犬の「探索したい!」という欲求を満たしてあげることです。
新しい散歩コースを作ってみるのもよいですし、行き慣れない公園や広場に行ってみるのもよいと思います。知らないニオイがたくさん落ちているので、思いっきり探索を楽しめるでしょう。
まとめ
飼い主が理解すべき犬が部屋を荒らす理由を4つ解説しました。
- 物をおもちゃ代わりに遊んでしてしまった
- 退屈しのぎ
- 不安を解消したい
- 探索したい
部屋を荒らすのは、子犬に多い行動です。成犬になってからも部屋を荒らしてしまう犬はいますが、子犬の頃と比べると落ち着きます。
老犬になり、部屋を荒らすことはなくなったな…と安心していると、ある日突然、部屋を荒らすこともあります。何かに興味を惹かれたのかもしれません。