犬が夜に大暴れする心理
1.家の中が賑やかになって嬉しくて興奮している
犬が夜に大暴れするのは、家族が次々と帰宅し、家の中が賑やかになって嬉しくて興奮しているからです。
家族がみんな揃うと誰もが嬉しいものですよね。いつもより帰宅が遅くなってしまった人がいる時は、大暴れすることもなく、静かに待ち続けているのではないでしょうか。
帰ってこないかもしれないという不安と、「やっと帰ってきたー!」という嬉しさが合わさり、いつもより夜の大暴れが悪化してしまった、なんてこともあるかもしれません。
少しでも落ち着いてもらうためには、飼い主や家族まで犬と同じように興奮した態度を取らないということです。落ち着いた態度で接してみてください。
2.ストレスを発散させたい
犬が夜に大暴れするのは、ストレスを発散させたいからです。
飼い主の帰宅が夜遅い時間なのではありませんか。犬がひとり、長時間の留守番をしているのではありませんか?
留守番中の犬は、不安や退屈や寂しさと闘っています。長くなればなるほど、心身的なストレスが溜まるのです。
飼い主が帰宅し、安心したことで、これまで我慢していた気持ちが爆発してしまい、夜に大暴れしてしまうのでしょう。
少しでも落ち着いてもらうためには、留守番している室内の環境を見直してみるとよいと思います。最も効果的なのは、留守番の時間を短くすることでしょうか。
3.静かになることで不安になる
犬が夜に大暴れするのは、静かになることで不安になるからです。
飼い主や家族が眠りについた頃、急に大暴れしてしまうことがあります。強い不安を感じ、自分の心を上手くコントロールすることができなくなっているのではないか、ということが考えられます。
愛犬は高齢になり、耳が遠くなっていませんか。視力や嗅覚にも衰えがあるかもしれません。飼い主の音や気配を感じることができず、不安なのです。
さらに心の状態が悪化してしまった時、夜鳴きが始まってしまうかもしれません。飼い主や家族の姿を探し、呼ぶように鳴いてしまうのです。
落ち着いてもらうため、寝室にケージやベッドを置いてあげたり、飼い主のベッドに一緒に寝たり、少しでも愛犬が不安や寂しさを感じないための工夫をしてあげるとよいと思います。
4.寝る前の遊びの時間が欠かせない
犬が夜に大暴れするのは、寝る前の遊びの時間が欠かせないからです。
子犬の頃、寝る前にも遊びの時間を設けていませんでしたか。遊んであげないとケージに入ってくれないから、遊んであげないとなかなか寝てくれないから、ということが理由だと思います。
犬にとっては嬉しい楽しい時間なのです。仕事や学校で昼間は家にいない飼い主や家族との少ないスキンシップやコミュニケーションの時間なのです。
成犬になっても寝る前の遊びの時間を楽しみにしていることがあります。その時間を期待し、嬉しくて興奮し、大暴れしてしまうのでしょう。
落ち着いてもらうためには、成犬になったら「夜は静かに遊ぶ」ための方法も教えてあげなければならないと思います。
「この時間は、ブラッシングやマッサージなどのスキンシップの時間だよ」と教えてあげるとよいのではないでしょうか。
5.散歩に行けなかった分もっと遊びたい
犬が夜に大暴れするのは、散歩に行けなかった分もっと遊びたいからです。
夜になって急に天気が悪くなり、散歩が中止になってしまうこともありますよね。散歩が大好きな犬はガッカリするでしょう。「でも、その分もっと遊んでくれるよね!?」とハイテンションになり、大暴れしてしまうことがあります。お散歩で使う体力の分、室内でも思いっきり体を動かそうと大暴れしてしまうのです。
運動量が多く必要なのであれば、自宅の室内でも使用可能なアジリティーグッズで運動をさせてあげるのはいかがでしょうか。
落ち着いて過ごすため、室内アジリティーの楽しさや遊び方をよく教えてあげれば、夜の大暴れはなくなると思います。
まとめ
犬が夜に大暴れする心理を5つ解説しました。
- 家の中が賑やかになって嬉しくて興奮している
- ストレスを発散させたい
- 静かになることで不安になる
- 寝る前の遊びの時間が欠かせない
- 散歩に行けなかった分もっと遊びたい
我が家でも夜の大暴れが始まることがあります。よく「夜の大運動会」なんて言ったりしますよね。年齢を重ね、近所迷惑になるほど大暴れすることはなくなりましたが、怪我をしないかが心配になります。
叱る必要はないと思いますが、犬が大暴れしてしまう時ほど、飼い主の冷静な態度や接し方が大事になるのではないでしょうか。