遠吠えをする犬としない犬がいる理由
1.コミュニケーションしたい仲間がいるかいないか
遠吠えをする犬としない犬がいるのは、コミュニケーションしたい仲間がいるかいないか、ということが理由になることがあります。
犬は仲間同士でのコミュニケーション手段として、遠吠えをすることがあります。
朝日が昇り始めた頃や夕方5時を知らせる音楽が流れた時、近所中の犬が遠吠えを始めることがありますよね。仲間同士で朝夕の挨拶を交わしているのではないでしょうか。
救急車やパトカーのサイレンの音に合わせて遠吠えをする犬もいますよね。仲間からの危険の知らせに応えたい、または他の仲間にも知らせたいと考えているからだと思います。
サイレンの音の周波数が、危険を知らせるための犬の遠吠えの周波数と似ているからです。
コミュニケーションしたい仲間がいるかいないかが、遠吠えをする犬としない犬がいる理由になることもありますが、しない犬には遠吠えをすること以外のコミュニケーション方法があるのかも…ということも考えられると思います。
2.長距離でのコミュニケーションが必要か不要か
遠吠えをする犬としない犬がいるのは、長距離でのコミュニケーションが必要か不要か、ということが理由になることがあります。
みなさんは、犬以外に遠吠えをする動物と聞いて、どんな動物を思い浮かべるでしょうか。オオカミ!と答える人がほとんどかもしれません。
実は、オオカミは犬ほど遠吠えをしないとされています。オオカミには、長距離でのコミュニケーションがあまり必要ではないからです。
遠吠えをする犬には、長距離でのコミュニケーションを必要とする仲間がいるのではないか、ということが考えられます。
一方で、遠吠えをしない犬は、長距離でのコミュニケーションが不要な環境に暮らしているのでしょう。おそらく、飼い主や家族との短距離でのコミュニケーションが大切であると考えているのだと思います。
3.去勢されているかいないか(発情するかしないか)
遠吠えをする犬としない犬がいるのは、去勢されているかいないか(発情するかしないか)、ということが理由になることがあります。
オス犬は発情すると、メス犬に「ぼくはここにいるよ!」と知らせるために遠吠えをすることがあります。
稀なケースかもしれませんが、発情したメス犬が、オス犬に「私はここにいるよ!」と知らせるために遠吠えをすることもある、とも考えられるのではないでしょうか。
オス犬の場合、自分の存在をメス犬にアピールするため、お散歩中のマーキングも増えます。昼夜問わず遠吠えをし、近所迷惑になることもあります。飼い主に攻撃的になることもあります。
発情による遠吠えやマーキングをやめさせるため、去勢手術を考える飼い主もいるほどです。それだけ大きな困り事や悩み事の種になるということなのでしょう。
ただ、去勢することによって、発情が理由の遠吠えはなくすことができても、それ以外が理由の遠吠えはなくならない場合もある、と考えた方がよいです。
遠吠えをやめさせるしつけ方
遠吠えをする犬としない犬がいますが、本能的に遠吠えをする犬の場合、しつけで完全にやめさせるというのは正直かなり難しいと思います。
ほとんどの犬の場合、遠吠えをしているのは短時間ですよね。「それでも愛犬の遠吠えをやめさせたい!」という場合には、次のような方法を試してみてください。
- 身近でコミュニケーションできる仲間(犬の友達)を作る
- 飼い主や家族がもっと積極的に愛犬とコミュニケーションする
- 他のことに注目させる
身近でコミュニケーションできる仲間を作り、お散歩の時に会える、という環境を与えてあげると遠吠えは減ると思います。飼い主や家族とのコミュニケーションを充実させることで、わざわざ遠方の仲間とコミュニケーションを取らなくても平気、と感じてもらえるのではないでしょうか。
愛犬が遠吠えを始めた時、中に鳴き笛の入ったおもちゃを鳴らしてみてください。音の方に注目を向けることができれば、遠吠えをやめてくれることがあります。
どうしても遠吠えをやめさせなければならない時は、おやつでごまかしてもよいのではないでしょうか。遠吠えすることよりも、おやつの方が好きですよね?
まとめ
遠吠えをする犬としない犬がいる理由を3つ解説しました。
- コミュニケーションしたい仲間がいるかいないか
- 長距離でのコミュニケーションが必要か不要か
- 去勢されているかいないか(発情するかしないか)
我が家も遠吠えをする犬としない犬とで分かれています。
遠吠えする犬は、パトカーのサイレンには遠吠えするけど、救急車のサイレンには遠吠えしない、という謎の遠吠えをするんです。
あなたの愛犬はどうでしょうか。遠吠えをする派ですか?しない派ですか?