犬が『くっついていて欲しい』と飼い主に伝えている時のサインは?
犬は不安や緊張を感じた時、甘えたい時、寂しい時、眠い時など、飼い主に『くっついていて欲しい』と思うことがあります。そして、その気持ちを行動や仕草で表現します。
犬なりのサインを示し、飼い主に気持ちを伝えているのです。では、具体的にどのようなサインを示すのかご紹介します。
1.そばから離れない
犬が飼い主のそばから離れないのは、飼い主にくっついていて欲しいサインのひとつです。飼い主のそばにいたがり、飼い主が移動すると一緒に移動することもあります。
愛犬が執拗に飼い主について回る時は、くっついていて欲しいという願望を表しているのかもしれません。
2.甘えるような鳴き声を出す
犬は自分の気持ちを伝えるためにさまざまな鳴き声を出しますが、犬がクーンと甘えるような鳴き声を出すのは、不安を感じている時や何かお願いをしている時です。
そして飼い主にくっついていて欲しい時にも、高いトーンでクーンと鳴くことがあります。甘えるような鳴き声を出して飼い主の注意を引き、『くっついていて欲しい』と伝えているのです。
3.体の接触を求める行動をする
くっついていて欲しいサインのひとつとして、体の接触を求める行動も見られます。犬が飼い主に対して行う、体の接触を求める行動はさまざまです。
例えば、膝に乗ろうとする、お尻をくっつけてくる、顎や前足を乗せてくるといった行動が見られるでしょう。
4.じっと見つめる
犬が飼い主にくっついていて欲しい時、じっと見つめてくることもあります。犬が飼い主の目をじっと見つめるのは愛情表現のひとつですが、要求を伝えるときにも同じ仕草をします。
飼い主は犬の様子やその時の状況などをよく観察して、犬が伝えたいことを理解することが重要です。
5.足元に座る
犬が飼い主の足元に座るのも、くっついていて欲しいサインのひとつです。飼い主が立っている場所や座っている場所に近づき、飼い主の足元に体を預けるようにして座ることが多いです。このようにすることで、安心感を得ることができます。
犬が『くっついていて欲しい』サインを見せたら?
愛犬がくっついていて欲しいサインを見せた場合、飼い主はどのように対応したらいいのでしょうか?以下では、犬がくっついていて欲しいサインを見せた場合に、飼い主がすべき対応をご紹介します。
1.具合が悪いところはないか確認する
犬は体の不調や痛みを感じると、安心感を得るために飼い主とくっつきたがることがあります。そのため、犬が元気のない時にくっついていて欲しいサインを見せた場合は、具合が悪いところはないか確認しましょう。
確認すべき点は、食欲や水分摂取量、排泄の状態、痛がる箇所はないかなどです。もし具合が悪いサインが見られる場合には、速やかに動物病院を受診しましょう。
2.気持ちを理解して、適切な対応をする
具合が悪そうでないのなら、ただくっついていてあげるだけでもいいのですが、犬の気持ちを理解し、適切に対応することで絆をより深めることができます。くっついていて欲しいサインを見せた犬の気持ちに応じて、以下のように対応するといいでしょう。
- 不安や緊張、甘え:優しく撫でたり、マッサージをしたりして安心感を与える
- 寂しい:一緒に遊んで寂しさを軽減する
- 眠い:そっとくっついていてあげる
犬の気持ちを理解するためには、くっついていて欲しいサイン以外の犬の行動や仕草、表情をよく観察することや、サインを見せた時の状況を考慮することが大切です。
まとめ
犬が『くっついていて欲しい』と飼い主に伝えている時は、以下のようなサインを見せます。
- そばから離れない
- 甘えるような鳴き声を出す
- 体の接触を求める行動をする
- じっと見つめる
- 足元に座る
愛犬がこれらのサインを見せた場合には、具合が悪いところはないか確認したり、気持ちを理解したりした上で、適切に対応することが大切です。
ただし、くっついていて欲しいサインに常に応えていると、愛犬がわがままになる可能性があるため、バランスを考えて対応するようにしましょう。