犬の都会暮らしと田舎暮らしの違い
転勤等様々な理由で、今とは違う土地へ引っ越ししなければならないこともあるかと思います。しかも、必ずしも今までと全く同じ環境で…というわけにはいかない場合も。
「都会暮らしと田舎暮らし」は人間であってもその違いに戸惑うことがありますが、一緒に暮らす犬のために、その違いと引っ越しの際の注意点を確認しておきましょう。
1.動物病院への通いやすさ
犬の都会暮らしと田舎暮らしの違いには、動物病院への通いやすさがあります。
都会暮らしの場合、近所に「徒歩圏内」の動物病院が多く存在します。田舎暮らしの場合、「車が必須!」という可能性が非常に高いです。
都会暮らしの場合、専門医のいる動物病院へも行きやすいです。田舎暮らしの場合、専門医のいる動物病院がないという可能性が非常に高く、重度の皮膚病や心臓病のため、県外に治療に通う犬もいます。
田舎暮らしである我が家では、車で20分の動物病院に通っていましたが、数年前にやっと、徒歩25分の「ここに通いたい!」と思える動物病院と獣医さんに出会うことができました。
田舎には動物病院の数が少なく、「近所に数件あるけど納得できる獣医さんと出会えない」、「ここしかないから仕方なく通っている」、なんてこともあるようです。
都会暮らしでは、24時間営業している動物病院があったり、夜間対応している動物病院があったりもしますよね。田舎では夜7時に診療を終えてしまう動物病院がほとんどです。
引っ越しをする時の注意点は、徒歩であっても車であっても、問題なく通うことができる動物病院があるかどうか、ということです。
愛犬に持病がある場合には、専門医がいるかどうかも事前に確認しておきたいです。
2.犬が遊べる場所の有無
犬の都会暮らしと田舎暮らしの違いには、犬が遊べる場所の有無があります。
徒歩圏内に「ドッグランがあるかどうか」は、都会暮らしならではのことなのではないでしょうか。
田舎暮らしでは、ドッグランまで車で30分~なんてことは当たり前。
動物病院やトリミングサロンやドッグカフェに併設されたドッグランもあるのですが、その施設を利用する時のみ利用可であることがよくあります。その場合、施設の利用者以外も料金を支払うことでドッグランの利用が可能なのですが、(ちょっと気まずい…)と感じている飼い主が多いようです。
田舎の山道にポツンとドッグランとして開放されている場所もあるのですが、無料は嬉しいものの、ワクチンや狂犬病の予防接種の確認の必要がなく、管理人もいません。勝手に自由に使っていいよ~という感じなのです。
身近にドッグランのある都会暮らしでは、犬のノーリードによるトラブルが少ないと聞きます。ドッグランのない田舎暮らしでは、公園や広場でのノーリード問題やトラブルが発生しやすいです。
引っ越しをする時の注意点は、ノーリードで遊べるかどうかに関わらず、犬が遊べる場所があるかどうか、ということです。せめて、お散歩の途中で立ち寄ることができる、犬の散歩OKの公園や広場があると嬉しいですよね。
運動量を必要とする大型犬なのであれば、施設に併設されているドッグランの有無も事前に調べておくと安心です。
3.安全に毎日のお散歩ができるかどうか
犬の都会暮らしと田舎暮らしの違いには、安全に毎日のお散歩ができるかどうかがあります。
都会暮らしの場合、すれ違う人も車も多いですよね。歩道を歩かせるのも危険が伴いやすいのではないでしょうか。アスファルトばかりで、土や芝生をお散歩することがない犬もいるかもしれません。
そのためか、都会暮らしの犬は、ペットカートを利用してお散歩することがよくあるようです。
田舎暮らしの場合、すれ違う人も車も少ないですよね。我が家では、朝10時頃にお散歩する時でも、すれ違う人はゼロ、すれ違う車は3台、なんてことがよくあります。朝早い時や夜遅い時は誰ともすれ違いません。
ただ、田舎暮らしのお散歩で注意したいことは、野生動物と遭遇しやすいということです。イタチやアナグマは当たり前。ヘビやマムシもよくいます。山道ではタヌキ・うさぎ・イノシシと遭遇することもあります。
引っ越しをする時の注意点は、犬が安全にお散歩できる場所があるかどうか、ということです。
都会暮らしでは、有料の公園でなければ土や芝生の上を歩かせてあげることができない、なんてこともよくあります。田舎暮らしでは、整備されていない道も多く、アスファルトの道よりも危険が伴う場合もあります。
まとめ
犬の都会暮らしと田舎暮らしの違いを3つ解説しました。
- 動物病院への通いやすさ
- 犬が遊べる場所の有無
- 安全に毎日のお散歩ができるかどうか
どちらの暮らしにも違いがあり、都会暮らしの方が良いイメージを持ちやすいですが、それぞれの違いがメリットになる場合もデメリットになる場合もあると思います。