犬がお散歩で飼い主よりも前に歩く『4つの心理』 気を付けるべきパターンや注意点とは

犬がお散歩で飼い主よりも前に歩く『4つの心理』 気を付けるべきパターンや注意点とは

犬とのお散歩は絆を深める楽しい時間ですが、犬が飼い主よりも前に歩くことがあります。犬のこの行動にはどのような心理が働いているのでしょうか?この記事では、犬がお散歩で飼い主よりも前に歩く心理と気を付けるべきパターンや注意点についてご紹介します。

お気に入り登録

犬がお散歩で飼い主よりも前に歩く心理は?

散歩中のジャックラッセルテリア

お散歩中に愛犬が飼い主よりも前に歩くことがあると思いますが、その心理はさまざまです。どのような心理が働いているのかご紹介します。

1.好奇心

犬がお散歩で飼い主よりも前に歩く心理のひとつは、好奇心です。犬は基本的に好奇心旺盛ですが、お散歩コースにはさまざまな刺激があります。

興味を持ったものやにおいに近づきたいという気持ちが強くなると、犬は飼い主よりも前に行ってしまうことがあります。

犬の好奇心を満たすことは大事です。しかし、人や車などに注意が必要な場所では、安全を確保するためにリードは短く持ち、犬の行動を制御する必要があります。

広い公園など周囲に迷惑のかからない安全な場所に来たら、少しリードを緩めて犬の好奇心を満たしてあげましょう。

2.早く目的地に着きたい

「早く目的地に着きたい」という心理から、飼い主よりも前に歩くこともあります。例えば、お散歩の途中で公園に寄るのが好きな犬は、公園が近くなってくると早く到着したくて、前に進みたがる傾向があります。

犬がリードを引っ張らずに歩いていて、周囲や犬の安全を確保できる状況であれば、飼い主よりも少しだけ前を歩かせても問題ありません。

3.うれしい

「うれしい」という心理が働いていることもあります。お散歩は、犬にとって刺激的で楽しい時間です。多くの犬はお散歩の時間を心待ちにしているため、お散歩に出かけられるとうれしくて、つい飼い主よりも前に行ってしまうことがあるのです。

犬のうれしい気持ちを尊重してあげたいですが、周囲に迷惑をかけないことと、安全確保を優先しましょう。

4.エネルギーを発散させたい

犬は元来活発であり、十分な運動や刺激が必要です。運動や刺激が不足すると、エネルギーが有り余った状態になります。そうなるとエネルギーを早く発散させたい心理が働き、お散歩の際に飼い主よりも前に歩くことがあります。

エネルギーが有り余った犬に対しては、飼い主が十分な運動や遊びの時間を設けることが重要です。お散歩の時間や頻度を増やしたり、公園などで走る時間を確保することで、犬のエネルギーを発散させることができます。

また知育玩具や新しいトレーニングに挑戦させることも、エネルギー発散の有効な方法です。

犬がお散歩で飼い主よりも前に歩く場合に気を付けるべきパターンや注意点は?

立ち止まるビーグル

犬がお散歩で飼い主よりも前に歩く場合、気をつけるべきパターンや注意点があります。以下からご紹介しますので参考になさってください。

1.リードの引っ張りっこ

犬がリードを引っ張って飼い主よりも前に歩く場合、飼い主は引っ張るのをやめさせようとして、犬が引っ張るのと反対側にリードを引っ張ってしまいがちです。

しかし、犬は反動で引っ張り返したくなります。つまり飼い主がリードを反対側に引っ張れば犬は引っ張り返し、引っ張りっこのパターンになってしまうのです。

いくら引っ張りっこをしても逆効果です。ではどうすればいいのかというと、リードを引っ張ったら止まり、引っ張るのを止めたら歩き出すという方法が有効です。

具体的には、犬がリードを引っ張って前に行こうとしたら、飼い主は一旦立ち止まり、犬がリードを引っ張るのをやめたら歩き出します。

これを繰り返すことによって犬は「リードを引っ張ると進めず、引っ張らないと進める」と学習し、リードを引っ張って歩かなくなります。

2.首への負担

犬がお散歩で飼い主よりも前に歩く場合、犬の首に負担をかけないように注意が必要です。首輪にリードをつけてお散歩をしている犬がリードを引っ張って前を歩いたり、飼い主がリードを反対側に引っ張ったりすると、犬の首に負担がかかります。

首への負担は犬にとって苦しいだけでなく、気管虚脱や緑内障などの健康問題に繋がる可能性があります。首に負担をかけないためには、先述の方法でリードを引っ張るのをやめさせることが大切です。

しかし引っ張り癖を直すには時間がかかることが多いため、イージーウォークハーネスやジェントルリーダーを併用するといいでしょう。イージーウォークハーネスとジェントルリーダーは、犬の首に負担をかけずに引っ張り行動を制御するための装具です。

ちなみに普通のハーネスは首に負担がかかりませんが、引っ張りを制御する設計にはなっておらず、逆に引っ張りやすくなります。そのため引っ張り癖のある犬には向きません。

3.事故のリスク

犬がお散歩で飼い主よりも前を歩くと、事故のリスクが高まる可能性があります。飼い主よりも前を歩く犬は、予測できない行動を取ることがあるからです。例えば、突然走り出したり、急に方向転換したりすることがあります。

そのような場合、飼い主が素早くリードで制御できればいいのですが、間に合わなければ、犬が車道に飛び出すなどして交通事故に遭う危険性があります。また他の犬や人に突進したり、飛びついたりするかもしれません。

犬を飼い主よりも前に歩かせてもいいのは、周囲に迷惑がかからず安全が確保できる場所に限られます。それ以外の場所ではリードを短く持って、飼い主さんの横に犬を歩かせるようにしましょう。

まとめ

散歩中の柴犬

愛犬がお散歩で飼い主よりも前を歩くときは

  • 好奇心
  • 早く目的地に着きたい
  • うれしい
  • エネルギーを発散させたい

といった心理が働いていると考えられます。なるべく愛犬の気持ちを尊重してあげたいですが、気をつけるべきパターンや注意点があります。ご紹介したことに留意しながら、愛犬と共に安全で楽しいお散歩をしましょう。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。