日中の犬の散歩で注意すべきこと
犬を飼う上で毎日行う散歩は、何かと悩むことがありますよね。春夏秋冬のある日本の季節は、気温や気候がガラッと変わります。地方によっては台風が多かったり、雪深かったりしますよね。
近年は夏場の最高気温が上昇しており、猛暑が続くことがあります。そんな時、(犬の散歩は何時に行くべきだろう?)と悩む人がたくさんいます。
愛犬の健康を第一に考えると、日中の天候や気温には十分注意した上で散歩の時間帯等を決める必要があります。
そこで今回は、日中の犬の散歩で注意すべきことについて解説いたします。
1.日中の散歩を避けるべき時期と気温の目安
まず、日中避けるべき気温の目安から確認しておきしょう。
犬が快適に過ごせる気温は、「18度〜22度」、湿度は「60%まで」が目安です。つまり、気温が22度以上を超えたら注意しなければならず、日中の最低気温25度以上をマークしたら長時間の暑い時間帯の散歩は控えましょう。
また、日中の散歩を避けるべき季節は、「およそ6月頃〜10月初旬頃まで」、時間帯は「11時〜15時」です。
さらに、真夏以外の季節も、気温が高ければ注意しなければなりません。住んでいる地域によって気温は異なるため、あくまでも目安として捉えてください。
日中の気温が高い季節は、「早朝6時前後」と「夜21時以降」の1日2回の散歩が理想的です。朝と夜の涼しい時間帯に散歩に連れて行きましょう。なお、夜のお散歩に出る際には、懐中電灯や光る首輪の装着など安全対策を取ることも忘れないでください。
2.アスファルトは避ける
真夏のアスファルトは、表面温度が60度以上まで上昇するため、注意が必要です。熱々の鉄板を歩くような状況になり、犬の肉球がやけどを負ってしまうことがあります。
高温に上昇したアスファルトは太陽の照り返しも厳しく、地面に近い場所を歩く犬にとってはサウナ熱を浴びているかのような状態になり、熱中症を引き起こしやすくなります。散歩が大好きな犬であれば暑い日中でも行きたがるかと思いますが、気温が高い日は飼い主の判断でやめるべきでしょう。
散歩が大好きな犬であれば暑い日中でも行きたがるかと思いますが、気温が高い日は飼い主の判断でやめるべきでしょう。
3.熱中症対策をしっかりする
日中の散歩で注意したいのは、やけどだけではありません。犬の「熱中症」にも十分注意したいですね。
全身を被毛に覆われた犬は人間のように汗をかく部分が少ないため、体温を下げることが難しく暑さに弱いのです。
「パンティング」と呼ばれる犬の呼吸は体温を下げるために行われますが、あまりにも暑い日中の気温に耐えることはできません。家の中にいても熱中症になる危険性すらあるので、外出は避けるべきでしょう。
日中を避けた時間帯に散歩する際にも、熱中症対策を万全に行ってください。飲み水の携帯は忘れずに行い、クールネックのような犬用冷却グッズがあるとより安心です。
4.年齢や健康状態にも配慮
子犬や持病のある犬、シニア期を迎えた犬にとって、真夏の気温はとても酷なものとなります。
子犬であればワクチンプログラムに沿ったワクチン接種終了後の生後3~4ヶ月頃から外に連れ出すことができますが、暑い日中は避けるべきです。シニア期の犬でも、10分ほど外に出る程度で適度に気分転換をさせてあげる程度に留めておきましょう。
あくまでも、犬の体調とペースに合わせてください。急に外に連れ出すと犬の体に負担がかかるので、事前に玄関や庭先で軽く準備運動をさせることをおすすめします。
まとめ
【写真4:
散歩している犬】417766597
近年の真夏日の気温は、生命を脅かすほど高温にまで上昇します。
外に出ることを待ちわびている犬にとって、気温のせいで散歩時間がズレてしまうのは残念かもしれません。
しかし、暑い日中の散歩はとても危険です。気温を確認しながら愛犬の体調を確認し、いつでも水分補給ができるように準備し、臨機応変に散歩を楽しんでくださいね!