愛犬に「室内トイレ」を覚えてもらうメリット
猫と違って犬は散歩で排泄させなくては…と言われていたのも今は昔。愛犬に「室内トイレ」を覚えてもらうことで、飼い主にはメリットがあるのです♪
愛犬の日々の健康管理がさらにしやすくなる
愛犬に室内トイレを覚えてもらうメリットは、愛犬の日々の健康管理がさらにしやすくなるということです。
犬のおしっこの色には個体差が生じることはあるものの、澄んだ薄い黄色をしていることが正常であるとされています。室内でトイレをすることができる犬の場合、「今日のおしっこも良い色をしているな」と、目で見て確認することができます。
おしっこにほぼ色がなく透明に感じられる時、あまりにも濃い黄色やオレンジに近い色である時は、体調不良や病気を疑うことができます。
犬が膀胱炎になることがよくあり、室内でトイレをすることができる犬の場合、血尿の有無も確認することができますから、早期発見と早期治療にも役立ちます。
犬の排泄物は日々の健康を確認するためのバロメーターです。外に出なければ排泄することができない犬の場合、おしっこから確認できる症状や病気に気づけないでいるかもしれません。
老犬の介護が楽になる
愛犬に室内トイレを覚えてもらうメリットは、老犬の介護が楽になるということです。
小型犬であれば抱きかかえて外に出ることができますが、大型犬であったらどうでしょうか。抱きかかえることが困難な場合もあるのではないでしょうか。
さらに雨が降っていたらどうでしょう。老犬はトイレの回数が増えます。介護が大変でつらい…と、飼い主がノイローゼになってしまうことだって考えられます。
愛犬に室内トイレを覚えてもらう方法
外でしか排泄できないし、もう成犬だから…と諦める必要はないと思います。我が家の愛犬も成犬になってから室内トイレを覚えました。しっかり覚えるまでに1年半くらいかかったと思います。
簡単に覚えるわけではありませんし、根気強さが必要になると思いますが、室内でトイレをすることを覚えられない犬はいないと考えてよいです。
1.大きなトイレを作って練習する
まず、トイレシートをたくさん床に敷き詰め、周りをサークルで囲います。排泄がしたくなった愛犬がそわそわし始めた時、「トイレに行きたい!」と外に出たがる時、サークルの中に入ってもらいます。
犬はその場所がトイレだと知りません。排泄をしていいんだということが分かりません。何時間もサークルの中でトイレを我慢してしまうと思います。
そのまま排泄ができるまでサークルの中で過ごしてもらいます。我慢できず、必ず排泄する時がきます。
そして排泄することができたら、思いっきり褒めてあげてください、ご褒美のおやつを多めにあげてもOKです。これを繰り返すことで、室内トイレを覚えてもらいましょう。
2.トイレと寝床をしっかり分ける
犬は大変キレイ好きであるため、寝床にトイレが置かれていると、室内での排泄を嫌がることがあります。もしなかなか上手に室内トイレを使えない場合は、それが原因かもしれません。
もしかしたらケージの中に、ベッドとトイレを一緒に置いていないでしょうか。その場合、トイレを寝床から離れた場所に置き、トイレトレーニングを再開してみてください。
ケージやクレートを寝床にし、その中ではなく真横にトイレを置いている場合にも嫌がることがあります。寝床とトイレの距離を1m以上置き、トイレトレーニングを再開してみてください。
3.排泄のタイミングになったらトイレに誘導する
愛犬の排泄をするタイミングに、トイレに誘導しましょう。
- 朝起きてすぐ
- お留守番の後(飼い主が帰宅してすぐ)
- 食後
- 寝る直前
犬が排泄をするタイミングは、このような時が多いのではないでしょうか。とくに、朝起きた時とお留守番の間はトイレを我慢していることがよくあると思います。
トイレシートを床に敷き詰めた場所に犬を誘導し、「おしっこ出るかな~」など、言葉をかけながら排泄を促してみてください。
掛け声は、犬に排泄を促すきっかけにもなりますし、いつも同じ言葉をかけながらトイレトレーニングをするとよいです。
排泄することができたら、とにかくたくさん褒めてあげましょう。
まとめ
愛犬に室内トイレを覚えてもらうメリットと3つの方法を解説しました。
- 大きなトイレを作って練習する
- トイレと寝床をしっかり分ける
- 排泄のタイミングになったらトイレに誘導する
室内トイレの練習中、粗相してしまうこともありますし、失敗することは必ずあります。でも絶対に叱らないでください。ガッカリした態度も見せてはいけません。
トイレシートからはみ出してしまっても、上手くできなくても、トイレで排泄しようとした時は褒めてあげてください。室内トイレを覚えるための第一歩です。