「不安を感じやすい犬」の特徴
犬の性格にはさまざまなタイプがあり、マイペース、活発でやんちゃ、神経質で不安がりなど、犬によってかなり個体差があります。
そのなかでも、怖がりや神経質など「不安を感じやすい」性格の犬はストレスを感じやすく、飼い主はその犬に合った接し方をしなくてはいけません。
ここでは「不安を感じやすい犬」の特徴をご紹介しますので、愛犬に当てはまるかどうかチェックしてみてください。
1.まだ子犬であること
子犬は成犬に比べて不安を感じやすい傾向にあります。
生まれて間もない子犬にとっては、見る物すべてが初めて尽くし。初めて見る物に対して不安を感じるのは当たり前ですよね。
子犬は最初は何を見ても怖がってクンクン鳴いてしまうかもしれませんが、飼い主が「大丈夫だよ」と優しく声をかけていれば次第に落ち着いてくるでしょう。
2.社会化不足
社会化不足の犬は、不安を感じやすいことが多いです。
社会化とは、犬が社会で暮らすために必要なコミュニケーション能力や経験を身につけることをいいます。
犬はだいたい生後1ヶ月~3ヶ月頃までが社会化に適した時期だといわれており、この時期にたくさんの人や犬と触れ合わせて多くの経験をさせることが大切です。
この時期を逃してしまった犬は警戒心が強くなり、不安を感じやすい性格に育ってしまうことがあります。
3.元保護犬であること
さまざまな事情から保護団体や施設に引き取られている保護犬達も、不安を感じやすい場合が多いです。
保護犬は飼い主に捨てられたり、なかには虐待を受けるなど、トラウマを抱えている犬が少なくありません。辛い過去を持つ保護犬が不安を感じやすいのは当然のことです。
保護犬の引き取りを考えている方、保護犬を飼い始めた方は、愛犬が不安を感じやすいこと、心に傷を負っているかもしれないことを踏まえて育てていくようにしましょう。
4.高齢犬であること
人間と同じように、犬も高齢になると視力や聴力が衰えてきます。体も若い頃のようには動かせなくなりますし、体力も落ちていくでしょう。加齢は犬に不安を感じさせます。
高齢の愛犬が不安そうにしていたら、安心できるように撫でて声をかけてあげましょう。
不安を感じやすい犬の共通点と克服方法
シニア犬を除いて、不安を感じやすい犬の共通点として「経験不足」が考えられます。子犬・社会化不足の犬・保護犬は、経験したことがない環境におかれると強い不安を感じ、怖がってパニックになってしまうことがあります。
不安の感じやすさを克服するためには、さまざまな経験をして「慣れる」ことが大切です。
ワクチン接種が終わっていない子犬でも、抱っこで外に連れ出し車の音や人の話し声などに触れさせると良い経験になります。子犬はすぐに環境に順応できますので、知らない場所にお出かけをしても不安がることがなくなるはずです。
社会化不足の犬や保護犬は、焦らず少しずつ慣らしていきましょう。無理をするとストレスになってしまう恐れがあるので、慎重に経験を積み重ねていってください。
まとめ
冒頭で述べたように、犬の性格には個体差があるので「不安を感じやすい犬がダメ」だということではありません。
しかし、不安を感じやすいということはストレスを感じやすいということでもあるため、知らない場所や人に対してできるだけ不安を感じないように育てておくことをオススメします。
ある程度の繊細さは個性として受け入れつつ、知らない場所でもストレス少なく過ごせるよう愛犬には多くの経験をさせておきましょう。