犬が「掃除機」に吠える理由
毎日掃除をする度に犬に吠えられては困ってしまいますよね。
そこで今回は、犬が掃除機に吠える理由をまとめました。掃除機に慣れてもらって、楽しんでくれるくらいになるといいですね。
1.大音量で聞こえるから
犬が掃除機に吠えるのは、大音量で聞こえるからです。
掃除機の音って、人間である私たちにも大きな音ですよね。近所迷惑になるからと、掃除機をかける時間も考えますよね。
人間の4倍以上もの優れた聴覚を持つとされている犬ですから、掃除機の音も私たちが聞いている音の4倍以上の音量で聞こえているのではないでしょうか。
「大きな音はやめて!」と吠える犬もいるでしょうし、「静かにしてよ!」と吠える犬もいると思います。
2.掃除機が追ってくるから
犬が掃除機に吠えるのは、掃除機が追ってくるからです。
「追ってくるように感じられる」というのが正しい表現かもしれませんが、犬にとっては、掃除機が自分のことを追ってきているように感じられることがあるようです。
確かに、逃げても逃げても掃除機って追ってきますよね。飼い主としては、犬が移動した方にも掃除機をかけなければならないからなのですが、犬には理解できないのです。
そして、犬には掃除機という物が何であるかも理解できません。得体の知れない物体が追ってくるのですか、恐怖を感じて「こっちに来るな!」と吠えるのだと思います。
3.遊んでいるつもり
犬が掃除機に吠えるのは、遊んでいるつもりだからです。
犬の表情や態度を見れば分かると思うのですが、掃除機に吠えつつも楽しそうに嬉しそうにしていることがあります。
その犬にとっては掃除機もおもちゃのひとつであり、掃除機に向かって吠えたり、掃除機を追いかけたりすることで遊んでいるのです。大きな音が犬のテンションを上げてしまい、興奮し、吠えるのです。
4.退治しようとしている
犬が掃除機に吠えるのは、退治しようとしているからです。
掃除機に向かって吠えるだけではなく、掃除機を追いかけて咬みつくこともあります。危険な物体だと判断し、退治しようとしているところなのです。
掃除機の音が鳴ってから退治し始める犬もいれば、飼い主が掃除機を取り出してすぐに退治を始める犬もいます。
掃除機そのものを危険だと判断しているのか、大きな音が鳴ることで危険だと判断しているのかの違いなのではないでしょうか。
慣れてもらうための方法
では、愛犬に掃除機に慣れてもらうためには、どのようにすべきなのでしょうか。
掃除機を置いておく
掃除機に慣れてもらうため、掃除機を部屋に置いておきます。
その物が何であるかを確認するため、犬が掃除機の周りをウロウロと歩き回ったり、ニオイを嗅いだりします。
慣れるための第一歩を踏んだところです。
音を聞く練習をすること
掃除機に慣れてもらうため、まずは音を聞く練習をしてみてください。
掃除機をかけるのではなく、掃除機を数秒間「ON」にして音を出します。これを繰り返し、吠えなかった時に褒めてあげてください。
掃除機の吠えても叱らないこと
掃除機に慣れてもらうためには、掃除機に吠えても叱らないことが大切です。
飼い主が大きな声をあげてしまうと、(加勢してくれている)と勘違いしてしまうことがあるからです。
音の小さな弱に設定して掃除をすること
掃除機の音に慣れるまでの間は、音の小さな弱に設定して掃除をするようにしてみてください。
掃除機には、弱・中・強など、吸い込む力の度合いを設定することができるものがあり、音の大きさも違います。
設定することができない掃除機もあるため、設定することが可能な掃除機を選ぶということも必要になります。
まとめ
犬が掃除機に吠える理由を4つ解説しました。
- 大音量で聞こえるから
- 掃除機が追ってくるから
- 遊んでいるつもり
- 退治しようとしている
我が家の愛犬は11歳になった今も掃除機に吠えることがあります。
子犬の頃は、全く吠えないどころか怯えて逃げ回り、家具の下に隠れていました。吠えるようになったのは成犬になってからです。慣れたことで、吠える余裕ができたからなのではないかと思います。
「掃除機に慣れたから吠えなくなった」ということよりも、「慣れたから吠えるようになった」ということの方がよくあるのでは…と思います。
吠えないでいてほしいのであれば、やはり叱らないことです。吠えずに落ち着いていられた時に褒めてあげてください。吠えずに待てた時はご褒美のおやつを与えてもよいと思います。
そのような経験を積むことで、掃除機に吠えていた犬でもやがて静かに待てるようになるはずです。