犬が加齢と共に「わがまま・頑固」になる理由
加齢と共に愛犬のわがままさや頑固さが増したな…と感じることがあります。
一度も抵抗したことのなかったお世話を嫌がるようになったり、他人を拒否するようになったり、抱っこしようとした飼い主を威嚇するようになるなどすることがあります。
もともとの性格が関係することもあるのですが、ほとんどの飼い主が(前はこんなわがまま言ったりしなかった)と感じているようです。
愛犬のわがままさや頑固さが困り事や悩みの種になっているのであれば、犬が加齢と共にわがまま・頑固になる理由を知ることから始めてみるとよいです。
愛犬のわがまま・頑固な態度や行動に対して、飼い主としてどのように対応すればよいのか、ぜひ一緒に考えてみましょう。
不安な気持ちが強くなること
犬が加齢と共にわがまま・頑固になるのは、不安な気持ちが強くなることが理由なのではないかと考えることができます。
視覚が衰えることによって、段差に躓くようになったり、家具にぶつかるようになったりすることがあります。住み慣れた自宅の室内を歩くことにも不安を感じるのではないでしょうか。
お水が置いてある場所まで歩いて行くことに不安を感じ、飼い主がお水の入ったお皿を自分の目の前に持ってきてくれるまで待っている、などということがあります。
飼い主が持って行かなければ何時間でもお水を飲まずにいる、などということもあります。わがままとも頑固とも捉えられることがあるのではないでしょうか。
- 室内を犬が歩きやすいように障害物となる家具な物を片付けておく
- ベッドトイレごはんお水など、全てが置かれたケージの中でお留守番してもらう
このような対応をするとよいと思います。
寂しさが感じられるようになること
犬が加齢と共にわがまま・頑固になるのは、寂しさが感じられるようになることが理由なのではないかと考えることができます。
視覚が衰えることによって飼い主の姿を見つけられなくなったり、聴覚が衰えることによって飼い主の声や音を聞きづらくなったり、嗅覚が衰えることによって飼い主のニオイが感じられなくなるなどするからです。
犬は飼い主の姿が見えるだけで安心します。そばにいなくても声や音を聞くだけで安心します。お留守番中、ひとりでいる時も飼い主のニオイが感じられる室内なら安心して待てます。
衰えによって感じられにくくなった時、寂しさを感じて鳴いたり吠えたりすることがあります。飼い主を探して呼んでいるのです。
- たくさん声をかけてあげること
- 飼い主の着古した服をベッドや寝床に置いてあげること
- お留守番の時間を短くすること
- スキンシップを増やすこと
このような対応をするとよいと思います。
病気が原因である可能性
犬が加齢と共にわがまま・頑固になる理由として、病気が原因である可能性を考えることができます。
- 認知症
- 分離不安症
認知症である場合では、正常な判断や行動ができなくなってしまうことがあります。視覚・聴覚・嗅覚の衰えから強い不安を感じ、分離不安症になってしまうことがあります。
自分の体や心を上手くコントロールすることができなくなり、歯がゆさがあるのではないでしょうか。(本当はこんなことしたくないのに…)と感じているかもしれません。
病気が原因である可能性がある場合には、獣医師に相談してみましょう。お薬を飲ませることに抵抗がないのであれば、お薬によって病気の症状を緩和させることができる場合があります。
まとめ
犬が加齢と共にわがまま・頑固になる理由を3つ解説しました。
- 不安な気持ちが強くなること
- 寂しさが感じられるようになること
- 病気が原因である可能性
愛犬のわがままや頑固は、時に飼い主のライフスタイルまで変化させてしまうことがあります。愛犬が長生きしてくれているからこそ、その変化を感じることができます。
長い間ずっと飼い主のライフスタイルに合わせて生活してくれていたはずです。愛犬がシニア犬や老犬になったこれからは、飼い主が合わせて生活してみることも楽しんでみてほしいです。