愛犬が飼い主に飛びつく理由
犬が飼い主の足元でピョンピョン飛び跳ねて喜ぶことはよくあります。足元にじゃれるように飛びつく犬がほとんどですが、腰の辺りまで大ジャンプで飛びつく犬もいます。
帰宅した時、愛犬が大喜びで飛びついてお出迎えしてくれる姿に毎日癒されている、という飼い主もいらっしゃるのではないでしょうか。
飛びつくという行動は、犬にとってはごく自然なことで、飛びつかない犬の方が珍しいほどです。
チワワやポメラニアンなどの超小型犬の飛びつきは、脱臼や骨折の原因になりやすいです。中型以上の犬であれば、飼い主が転倒してしまう恐れもあります。
飛びつきは、愛犬と飼い主のお互いが怪我を負ってしまうリスクがあり、危険な行動であるということを理解し、改善や対策を十分に行う必要があると思います。
まずは、愛犬の飛びつきの理由を知ることから初めてみましょう。
1.嬉しくて興奮している
愛犬が飼い主に飛びつくのは、嬉しくて興奮しているからです。
- お散歩に連れて行ってもらえると分かった時
- おやつがもらえると分かった時
- 飼い主がごはんの用意をしている時
- 飼い主が外出から帰宅した時
このような時に飛びつくことがよくあります。ピョンピョンと飛び跳ねながら飛びつくのが特徴です。
嬉しさや興奮から飛びつくことを改善する方法は、「おすわり」「待て」などの指示を出してあげることです。
そして、愛犬が飛びつかずに済むよう、飼い主がしゃがんだり座ったり、体勢を低くしてあげるのもよいと思います。
2.お願いしたいことがある
愛犬が飼い主に飛びつくのは、お願いしたいことがあるからです。
- お散歩に連れて行ってほしい
- おやつがほしい
- 遊んでほしい
- 抱っこしてほしい
このようなお願いをしたい時、飛びつくことがよくあります。飼い主の足元にちょこんと両手を置くように飛びつくのが特徴です。
要求による飛びつきを改善する方法は、「いけない」と言ってあげることです。いけないという言葉には色んな意味を含みます。
いけないということを伝えるための言葉は、普段から使っている言葉で構いません。「ダメ」「やめなさい」など、ひとつの言葉に絞ることが大事です。
- まだお散歩の時間じゃないよ
- 今日のおやつはもう食べ終わったよ
- 今は遊んであげられないよ
- 今は抱っこしてあげられないよ
このような意味を含みつつ、飛びつく行動をしてはいけないよ、ということも教えてあげる必要があると思います。
飛びつきの改善や対策で注意したいこと
愛犬が飛びついてきた時、これまでは許してきたと思います。怪我を予防するためにこれからはちゃんと叱ろうと思い、改善や対策を始めたいと考えていらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、これまでは飛びつくと喜んでくれていた飼い主が急に叱るのですから、いきなりダメだと言われても犬は混乱してしまいます。悲しませてしまうこともあるかもしれません。
改善や対策をする時は絶対に叱らないであげてください。飼い主の都合で、これまで良いとされていた行動が急に悪いとされてしまっても犬は理解できません。
飛びついてきた時に指示を出し、おすわりや待てをすることができたら褒めてあげてください。いけないよと伝えて飛びつきをやめた時に褒めてあげてください。
まとめ
愛犬が飼い主に飛びつく理由を解説しました。
- 嬉しくて興奮している
- お願いしたいことがある
叱らなくても飛びつきを改善することは可能です。改善や対策には時間がかかる場合がありますが、愛犬が理解できる時まで根気強く教えてあげてくださいね。
すぐに飛びつきをやめられないことがほとんどです。飛びついた時、滑って転倒してしまうことがよくあります。滑らないためのフローリングへの対策もしておくと安全です。