シニア犬の『好奇心』『遊び心』を呼び覚ますコツ
シニア犬を運動不足で体調不良にしないために、「好奇心」や「遊び心」を呼び覚ましましょう!
1.五感を刺激させる
体を動かさなくても日光を浴びる、ニオイを嗅ぐ、音を聞くなどは脳を刺激します。体調が悪くて散歩に行けないときでも窓際やベランダで日向ぼっこをしましょう。
家の中でも体を撫でる、話しかけるといったスキンシップは積極的にとってください。シニアになると耳が遠い犬もいますが、飼い主の声を聞いたり触られたりするだけでも安心します。
「散歩に行こう」「ごはんだよ」と何気ない一言で良いので日頃から話しかけてあげましょう。
2.他の犬や人と会う
家の中で家族としかつきあいがないと生活に何も変化がなく、犬も動きたいと思いません。特に飼い主が1人では犬が退屈してしまいます。
あまり歩かなくても、抱っこやカートを使うなどして散歩に行ってください。他の犬や人に会うと、自分も動きたいというきっかけになります。
犬は相手のニオイなどから、病気であることを察します。飛びつき癖のあるには注意が必要ですが、若い犬ともなるべく交流してください。
またシニアになってからも異性との交流はドキドキします。同じシニア犬相手ならゆったりしたペースで交流できるでしょう。
3.頭を使った遊びをする
シニア犬は体力がないので、体よりも頭を使って遊んでみてください。嗅覚を使っておやつを探す「ノーズワーク」はおすすめです。
犬は目や耳が悪くなっても嗅覚がやはり優れています。ペットショップで販売されているノーズワークマットや紙コップなどを利用しておやつ当てゲームをしてみましょう。
4.小さなことでも褒める
おもちゃを上手く使えた、段差を超えられたなどどんな小さなことでも大げさに褒めてください。
しつけができていない若いうちは褒める機会が多いですが、シニア犬になると減ってしまいます。
飼い主に褒められるのは犬にとって最大のご褒美です。褒められると犬は「疲れたけどがんばって良かった」と達成感が得られます。
遊ぶときはケガをしにくく休みやすい環境で
シニア犬は転倒しただけでもケガをしやすいです。遊ぶときは急な動きをするので床に滑り止めのマットを敷く、障害物を少なくするなどして犬が安全に過ごせる工夫が必要です。
シニアの入り始めに犬自身はまだ若い頃と同じような感覚で動いてしまいます。段差を上ってから疲れる、散歩で長時間歩いて疲れて帰宅が大変になるといった事態が起こる可能性があります。
散歩では犬の呼吸が荒くないか、疲れて立ち止まらないかなどを見て時間を調整してください。日陰やベンチがある場所を選び、飲み水も持ち歩くと良いでしょう。
小型犬は抱っこが可能ですが、中型・大型犬は自力で歩かなくなると大変なのでカートや車での移動もおすすめします。
季節の変化が感じられる場所がおすすめ
夏は熱中症に注意が必要ですが、暑くなければなるべく屋外や窓際で過ごす時間を増やしてください。
日光浴には体内のビタミンDを生成する、カルシウムを吸収しやすくするといった効果があり、病気やケガをしにくい体づくりができます。
シニアになると多くの犬が白内障を発症し、失明することも珍しくありません。ですが嗅覚は最後まで鋭いです。見えなくても土や草など季節の変化を楽しませてあげてください。
まとめ
筆者の犬友には17歳まで生きた犬がいます。晩年はカートで散歩をし、犬友が来たら地面に降ろしていました。他の犬との交流は楽しかったようです。
犬に「まだ楽しみたい」という意欲があると、元気なシニアライフに繋がります。
シニア犬だからと引きこもらず、積極的に新しいものを見せて楽しませてあげてください。