犬が恐怖を覚えてしまう『飼い主の絶対NG行為』
犬はとても感情豊かな動物なので、人間と同じように恐怖も感じます。
「恐怖」というと、なにか非日常的なものを思い浮かべがちですが、実は日常的に飼い主がやりがちな行動が愛犬に恐怖を与えていることもあるのです。
飼い主のどんな行為が犬に恐怖を与えているのか、ご紹介しましょう。
1.大きな音をたてる
犬は優れた聴覚を持っているため、音にとても敏感です。わざとではなくても、飼い主がドアを勢いよく閉めたり、物を乱暴に投げたりした時にでる音に対して強い恐怖を感じることがあります。
これらの音は予測できないため犬はとても驚きますし、寝ていても飛び起きてパニックになる子もいるかもしれません。
物を落としたりするのは事故のようなものなので防ぎようがないかもしれませんが、できるだけ物は丁寧に扱う、ドアは静かに閉めるなど、愛犬のために意識して行動するようにしましょう。
2.イライラして物にあたる
ストレスが溜まったり、イライラした時に物にあたってしまうという方は、愛犬を怖がらせている可能性があるので注意してください。
物にあたる行為は、直接暴力は振るっていないとはいえ、見ている相手にとても怖い思いをさせてしまいます。もちろん犬も恐怖を感じますし、犬はなぜ飼い主が乱暴に振る舞っているのか理解できずに不安になってしまうでしょう。
イライラした時は、物にあたる以外の方法でストレスを発散するようにしてください。
3.お酒に酔った状態で犬に接する
飼い主が酔っぱらった状態で犬に接するのもNG行為です。
人間同士であれば、酔っぱらった人に絡まれても「また酔っぱらって…」と呆れるだけですが、犬はそうはいきません。いつもと様子が違う飼い主に対して戸惑い、怖がってしまうことがあります。
酔っぱらうとつい愛犬を無理やり抱きしめたりキスをしてしまうという方は、特に要注意。犬は「ご主人なんだか怖い」と感じながら我慢しているかもしれませんよ。
4.体罰でしつけを行う
体罰によるしつけは犬に強い恐怖を与えるため、絶対にやってはいけません。体罰とまではいかなくても犬の頭を軽く叩いたり、デコピンをして叱るという方もいるかと思いますが、これもやめましょう。
以前は体罰によるしつけを推奨するトレーナーもいましたが、近年では犬との間に信頼関係を築くことがしつけをする上で最適だとされています。体罰をする飼い主のことを、犬は信頼することはできません。
犬が体調不良になる恐れも
飼い主が大きな音を頻繁にたてる、体罰をするなどによって、日常的に恐怖を感じている犬は強いストレスにさらされます。
溜まったストレスは、やがて体調不良として犬の体に現れるはずです。
愛犬を健康で長生きさせるためには、飼い主が犬に恐怖やストレスを与えないように接し、リラックスできる環境を整えてあげるようにしましょう。
まとめ
犬が恐怖を覚えてしまう『飼い主の絶対NG行為』を紹介しました。
もし、当てはまる項目があったという飼い主さんは、愛犬のために行動を改めるようにしましょう。
恐怖によるストレスは犬の問題行動にも繋がりますので、できるだけ犬が穏やかに過ごせるように飼育環境を整えることが大切です。
愛犬には恐怖ではなく楽しさや喜び、安らぎを与えられる飼い主を目指しましょう。