犬の「犬見知り」とは?
「人見知り」ならぬ、犬の「犬見知り」はなぜ起きてしまうのでしょうか。
犬にも色々なタイプがいますが、警戒心が強い犬、または何らかのトラウマを抱えている犬が犬見知りになる傾向が高いです。
「もっとほかの犬と仲良くしてほしい!」と感じた時は、仲良くなれない原因を探ってみてください。
「犬見知り」になってしまう原因
そもそも犬見知りな犬には、ほかの犬とコミュニケーションを取る習慣がないケースもあります。子犬の時期に兄弟と離れてしまった、外との関わりがとても少なかったことが、社会性を伸ばせなかった原因につながっているのかもしれません。
あまりにも強い警戒心を見せる場合は、幼少期の飼育環境に問題があった可能性もあります。トラウマを消せぬまま成長してしまい、犬見知りが強く出ていることも考えられます。
犬にも色々なタイプがいるので、ただ単にほかの犬に興味を示さないだけかもしれません。また、病気や老化が原因になっていることもあります。犬の個性も大切にしながら、注意深く観察してみてください。
「犬見知り」な犬のよくある行動
犬見知りの犬は不安や恐怖心などを持っているので、ほかの犬と距離を取りたがります。ただ単にほかの犬に興味を示さないタイプもいますが、そうではなく、自分から防衛的に避けるのが犬見知りな犬の特徴です。
ほかの犬が好意的に近づいてきたとしても目を合わせることができず、飼い主の後に隠れる犬もいますね。怖くなると逃げたり、あるいは吠えてしまうこともあります。
愛犬の「犬見知り」を克服するための対処法
そもそも愛犬が犬見知りだったとしても、とくになおす必要はありません。
しかし「もう少しほかの犬と仲良くしてほしい」と感じる時には、次のような対処法をお試しください。無理強いはせず、長い目でじっくり改善することを忘れないようにしましょう。
ほかの犬と接する機会を増やす
もし日頃から「ほかの犬とほぼ遭遇しない」という場合は、少しづつ接する機会を増やしてみてください。あくまでも無理のない範囲ですが、散歩コースや時間帯を変えてみるなど工夫をしてみましょう。
犬同士の挨拶に慣れてくると、警戒心がほぐれていくことがあります。犬が怖がらないように「大丈夫だよ」と優しく声がけをしてあげると安心できます。
警戒心が強い時は決してリードを離さず、いつでも遠ざけられるような体制を整えておくことが大切です。焦らずじっくり時間をかけて行ってください。
ドックランに出かける
犬同士の挨拶に慣れ、「おいで」「待て」などの指示にも従えるようになったらドッグランに出かけてみましょう。初日は空いているタイミングを選び、ドッグランの周辺を一緒に歩き回ります。
慣れてきたら、リードをつないだまま一緒に中へ入ってみてください。常に横から声がけをして、リードは決して離しません。ほかの犬と挨拶ができなくても、モヤモヤする必要はありません。犬のペースにまかせてあげましょう。
まとめ
ほかの犬とうまく交流ができないと、飼い主としては寂しさを感じるかもしれません。ですが、そこで無理強いさせるのはNGです。犬本来のタイプもあるので、犬の個性のひとつとして受け入れることも大切です。
まずは、愛犬がこれまで生きてきた環境や性格についてよく考えてみましょう。そして、少しづつコミュニケーションを深めてみてください。