犬がリードを引っ張る時の『絶対NG行為』は?
愛犬が散歩中にリードを引っ張ることに悩む飼い主さんは少なくありません。しかし実は、飼い主さんが無意識に行っているNG行為が、リードの引っ張りを悪化させていることもあるので注意が必要です。
ここでは、犬がリードを引っ張る時の『絶対NG行為』をご紹介します。
1.リードを反対側に引っ張る
愛犬がリードを引っ張った時に、飼い主さんはついついリードを反対側に引っ張ってしまいがちです。恐らく愛犬の引っ張りを止めようとして、そうしてしまうのでしょう。
しかし、これは逆効果です。進みたい方向と反対側にリードを引っ張られると、犬は引っ張り返したくなるため、引っ張りっこになってしまうのです。
無意味な引っ張り合いになる上に愛犬の首に負担がかかる可能性もあるので、愛犬がリードを引っ張った時に反対側に引っ張るのはやめましょう。
2.引っ張る方向について行く
愛犬がリードを引っ張ると、引っ張る方向について行ってしまう飼い主さんもいますが、これもNG行為です。
愛犬が「飼い主さんは自分についてきてくれる」と勘違いし、ますます引っ張るようになったり、良好な関係性を築けなくなったりする可能性があります。
また愛犬を先に歩かせていると周囲の人や犬に迷惑をかけたり、愛犬が車道に突進して交通事故に遭ったりする恐れもあります。
散歩中は飼い主さんの隣を歩かせ、どちらに進むかは飼い主さんが決めるのが基本です。
3.リードを極端に短く持つ
愛犬がリードを引っ張りながら歩いている時に、飼い主さんは無意識にリードを極端に短く持ってしまうこともあります。
しかしそうすることによって、愛犬は引っ張らざるを得ない状態になります。愛犬が少し前に出ただけでもリードが張り、引っ張ることになってしまうのです。
またリードを極端に短く持つことで、愛犬が歩きにくくなってストレスを感じたり、首に負担がかかったりすることも考えられます。
リードは短く持って散歩するのがマナーですが、愛犬の横に立って手を下ろした状態でリードがJの字にたるむくらいの余裕を持たせましょう。
4.叱る
愛犬にリードをグイグイ引っ張られると、散歩がしづらかったり手が痛くなったりしてイライラしてしまうこともあるでしょう。だからといって、叱るのはNGです。
叱っても根本的な解決には繋がりませんし、愛犬に不安やストレスを感じさせてしまうかもしれません。愛犬がリードを引っ張った時は叱るのではなく、冷静に正しい対処法を行うことが大切です。
犬がリードを引っ張る時の正しい対処法は?
愛犬がリードを引っ張ることによって愛犬の首に負担がかかるほか、交通事故に遭ったり危険な状況に陥ったりする可能性があります。そのため愛犬がリードを引っ張る時は正しい対処をして、引っ張るのをやめさせる必要があります。
では、どのように対処すればよいのでしょうか。愛犬がリードを引っ張ったら、その場で立ち止まります。そして、愛犬が引っ張るのをやめたら歩き出します。
これを根気よく繰り返し、愛犬に「リードを引っ張ると進めないけれど、引っ張らないと進める」と学習させるのです。リードを引っ張らずに飼い主さんのそばを歩いている時には、ほめてあげると効果的です。
まとめ
今回は、犬がリードを引っ張る時の『絶対NG行為』と正しい対処法についてご紹介しました。愛犬がリードを引っ張る時は、以下の『絶対NG行為』を避けるように注意しましょう。
- リードを反対側に引っ張る
- 引っ張る方向について行く
- リードを極端に短く持つ
- 叱る
正しい対処法は、愛犬がリードを引っ張ったら立ち止まり、引っ張るのをやめたら歩き出すことです。この対処法を根気よく繰り返し、愛犬に「リードを引っ張ると進めない」と学習させることで、散歩が円滑で楽しいものになるでしょう。