「犬用グッズ」でしてはいけない使い方
犬用グッズはさまざまな種類が存在しますし、愛犬との生活の中で日々活用しているかと思います。しかし、その生活に慣れ過ぎてしまい、してはいけない使い方を無意識にしてしまっている場合も。
今回は、「犬用グッズ」でしてはいけない使い方を種類別に解説します。ぜひ確認してみてくださいね。
1.「キャリーバッグやクレート」のしてはいけない使い方
動物病院やトリミングサロンなど、『愛犬が苦手とする場所へ連れて行く時にのみキャリーバッグやクレートを使う』のは、してはいけない使い方です。
嫌がって暴れたり脱走したりしてはいけないからと、苦手な場所へ連れて行く時にのみ使っていると、キャリーバッグやクレートが犬にとって悪い印象のものになってしまうからです。入ると苦手な場所に連れて行かれる、嫌なことをされる、と間違った学習をしてしまうことがよくあります。
キャリーバッグやクレートは、犬の安全を守るための犬用グッズです。犬が(この中に入っていれば安心♡)という気持ちになってもらわなければならないものです。
愛犬に慣れてもらうためには、普段から自由に出入りすることができるように、リビングなどに出しっぱなしにしておくのがおすすめです。
そして、愛犬が好きな場所へお出かけする時にもキャリーバッグやクレートを使うことで、(この中に入れば楽しい!)(この中に入れば嬉しいことが起こる♡)と、良い印象を持ってもらえるようにしておきましょう。
2.「靴や靴下」のしてはいけない使い方
『散歩の後のお手入れを楽にすることを目的として靴や靴下を履かせる』のは、してはいけない使い方です。
乾燥しやすく荒れやすい犬の肉球や手足を洗うことは、あまり良くないと聞きますよね。「散歩に行く度に洗うと良くないから、靴や靴下を履かせる」という方もいらっしゃるかもしれません。しかしそのような場合には、愛犬の肉球や手足のお手入れの仕方を改めるとよいと思います。
犬の肉球は地面をつかむグリップ、爪にはスパイクのような役割があります。急な斜面でもバランスを取って歩いたり走ったりすることができる理由です。
靴や靴下を履かせることで本来の役割を果たすことができなくなった時、関節を痛めたり、怪我の原因になったり、犬の体に大きな負担を与えることがあります。
靴や靴下は、犬が肉球や手足に負った怪我の患部を保護する必要がある時、災害時の瓦礫の上を歩く時など、犬が地面を素足では安全に歩くことができない時に正しく使うようにしましょう。
3.「ノミ・マダニを取る首輪」のしてはいけない使い方
『犬に寄生したノミ・マダニを駆除することを目的として、市販のノミ取り首輪を使う』のは、してはいけない使い方です。
そのような首輪は「(ノミ・マダニを)寄せ付けにくくする」という作用がある、とされていますが、ノミ・マダニを取る首輪を使っていた愛犬がノミに寄生された、と動物病院へやってくるケースは非常に多いとされています。
卵を持ったメスのノミが1匹でも寄生すれば、犬の体や自宅の室内であっという間に繁殖してしまうからです。
動物病院で処方されているノミ・マダニの寄生予防薬(駆除を含む)とは違い、ノミ・マダニを取る首輪には、ノミの卵・幼虫・成虫・マダニを駆除する作用は一切ないと考えてよいです。さらに、ノミの成虫を寄せ付けない効果も非常に弱く長続きしません。
愛犬がノミやマダニに寄生されてしまった時は、必ず動物病院で適切な治療を受け、寄生を予防するためのお薬を処方してもらってください。
まとめ
犬用グッズでしてはいけない使い方を3つ解説しました。
- 「キャリーバッグやクレート」のしてはいけない使い方
- 「靴や靴下」のしてはいけない使い方
- 「ノミマダニを取る首輪」のしてはいけない使い方
便利な犬用グッズは数多く存在しますが、「飼い主が楽になることが一番の目的である使い方」こそが、「してはいけない使い方」なのではないでしょうか。
犬用グッズは、「愛犬を快適にする」「愛犬の安全を守る」「愛犬が喜ぶ」犬用グッズとして使うことができるとよいと思います。