迷子犬を発見した時にやってはいけないNG行動とは
迷子の犬を見つけた場合、可能な限り保護してあげたいものです。しかし、必ずしもうまく保護ができるとは限りません。
迷子犬を保護をする際にやってはいけないこととはなんでしょうか。
1.興奮させる
飼い主のもとから離れて迷った犬たちは、警戒心の塊となり非常に興奮している場合があります。また、もし本当は人懐こい犬であっても、飼い主がいない状態で他人に声をかけられると、距離があれば尻尾を振りますが近寄られると怖がって歯を剥くこともあります。
さらに、犬を安心させようと高い声や大きな声で話しかけたり、道路に飛び出したらいけないからといって急に距離を詰めたりすると、犬は激しく興奮してしまいます。
警戒心、恐怖心が高まりすぎると自衛のため攻撃行動に移る子もいるでしょう。迷子らしき犬を見つけたら、遠くからでも声をかけて少しずつ近づいて興奮させないようにしましょう。場合によっては保護前に保健所や愛護センター、警察などに連絡をいれて適切な保護方法を指示してもらうのも良いでしょう。
2.自分の飼い犬と近づける
うまく保護ができた場合、取り急ぎ自宅に連れ帰る方が多いかもしれません。その場合、自宅にいる自分の飼い犬と接触をさせないようにしましょう。犬同士近づくと気が合わなければ喧嘩になる可能性もありますし、また万が一の感染症を予防するためです。
保護しておく場所がないという場合は、動物病院や愛護センターに相談をするか、あるいは自宅の安全な場所につないでおき、飼い犬(猫なども)別の部屋に隔離しておくと良いでしょう。自宅に保護できないときは愛護センターや保健所にて預かってくれる場合があります。
3.届け出をしない
迷子の犬を保護した際、可愛いからといってどこにも届け出や連絡をせずに放置して自分で飼おうとしてはいけません。首輪にネームプレートや鑑札がない場合でも、必ず最寄りの保健所、動物愛護センター、交番や警察署に連絡をしましょう。
飼い主の情報がわかるものを犬が持っていればそちらへ連絡をします。鑑札や狂犬病予防注射済票などがついていれば保健所や市役所に問い合わせをします。何も持っていなくても、現在は犬たちにはマイクロチップの装着が義務付けられていますので、動物病院や愛護センターなどで読み取ってもらいましょう。
また飼い主が見つからないからといって、関係各所に連絡をいれずに再度犬を放すことはしないでください。
飼い犬を迷子にしないために
飼い主としては考えたくないものですが犬を迷子にさせてしまった場合、手元に戻ってくるまでにはたくさんの人の好意と時間と労力を必要とします。散歩時にもマテ、スワレなどの指示をきちんと聞ける練習をしたり、家のドアから飛び出さないトレーニングをすることも大切です。
また飛び出し防止の柵の設置や、散歩の際のリードの使いやすさ・持ちやすさなどを検討してみましょう。外に出るときはダブルリードで片方を手に持ちもう一本を飼い主の体に巻き付けておくなどすることも方法の一つです。
しかし細心の注意を払っていても万が一ということはどうしても起こってしまうものなので、あらかじめ可能な限り「連絡をしてもらえる」対策をしておきましょう。
首輪にネームプレート、鑑札などをきちんとつけておくこと、マイクロチップの情報をきちんと確認しておくことのほか、知らない人にもフレンドリーに対応できるように散歩のときなどに積極的に他人とふれあいをさせておくのも良いでしょう。
まとめ
迷子になった犬たちは心細くて警戒心の塊です。犬には慣れているからといってうかつに近づくとまた逃げられてしまうこともあります。迷子犬を見つけた場合は興奮させずにゆっくりと近づいて保護してあげましょう。
鑑札やネームプレート、マイクロチップの情報は犬たちを飼い主さんとつなぐ大切な情報です。万が一に備えて自分の飼い犬にもちゃんと装着することと、迷子犬を見つけた場合はすぐに関係各所に連絡をいれることを忘れないようにしたいものですね。