犬を飼うなら生活が制限されることを覚悟して
犬を散歩している人を見ると「いいなぁ」「一緒に暮らせたら癒やされるだろうな」と思う方は多いでしょう。実際、わんこたちは人間の良きパートナーとして長い歴史を持つ動物です。
しかし、犬を飼うということは1つの命に責任を持つということ。お世話はもちろん、人間社会に馴染むための必要なしつけを行わなければいけなかったり、ストレスを溜めないようケアしてあげることも重要です。
犬と一緒に暮らす楽しみや喜び、癒しを得られることは間違いありませんが、それと同じくらい大変なことや生活に制限がかかることも増えます。
犬を飼うのは大変!理想と現実のギャップ5選
実際、犬を飼うことでどのような理想と現実のギャップが起こりやすいのでしょうか。ここでは「犬を飼うって大変…」と飼い主が感じやすい、理想と現実のギャップ例をご紹介します。これから犬を迎えようと考えている方は、現実の大変さを理解した上で迎えてくださいね。
1.しつけやお世話に時間が取られる
当たり前ですが、しつけやお世話に時間が取られるようになるため、今までの生活リズムが大きく変化することを理解してください。
例えば、朝の散歩に行かなければいけないため、今までより1時間以上早起きしなければいけなかったり、夜の散歩に間に合わせるために外食せず早々に帰宅しなければいけなかったり…。挙げればキリがありません。
また、しつけも犬によって覚えが早い子と遅い子がいるので、想像以上にトレーニングが進まず時間がかかることもあるでしょう。
2.犬にかかる費用が思った以上に多額
皆さんは犬を飼うためにかかる費用をご存知でしょうか。ある調査によると犬にかかる生涯費用は、1頭につき350万〜530万といわれています。平均的な年間費用は35万円といわれており、15年以上の長寿犬はより多くの費用がかかることになります。
また、愛犬と一緒に暮らしていると、いろんな経験をさせたり場所に連れて行ってあげたりしたいという欲求も出てくるでしょう。
おもちゃ費用や娯楽費など、さまざまな費用がかかるようになり、結果として年間35万円を超えてしまうご家庭も少なくありません。
3.犬のエネルギーに体力・気力が追いつかない
最近では、子育てがひと段落ついたご夫婦世代が犬を迎え入れることも増えてきています。すると起こり得るギャップとして、子犬のエネルギッシュなパワーに大人の体力と気力が追いつかない問題が挙げられます。
犬の性格によっても違いは生じますが、想像以上に活発で力も強い犬は多いです。特に子犬期〜4歳頃まではエネルギッシュな子が多いため、体力の消耗が激しく飼い主側が疲弊してしまうことも珍しくありません。
4.部屋を常にきれいな状態に保つことが難しい
部屋を常に綺麗な状態に保ちたいという方は、犬を飼うことである程度強いストレスを感じてしまうかもしれません。理由として犬は抜け毛が発生しやすいですし、匂いが気になるという人も多いからです。
また、トレーニングが完了していない段階の犬の場合、さまざまな場所で排泄したり、家具などを噛んでしまったり、ゴミ箱を荒らしたりする事例も珍しくありません。
そのため、潔癖症気味な人にとっては生活を大きく乱されていると感じてしまい、想像していた理想とは全く違うとストレスになってしまう恐れがあります。
5.自由に旅行や長期出張できない
旅行が好きな人や長期出張が多い人の場合、犬を数日間ひとりぼっちにしておくことができないため、仕事のやり方や趣味に制限がかかることを覚悟しましょう。
旅行であれば愛犬と一緒に楽しむという方法もありますが、やはり行ける場所や宿泊施設は限られているので、どうしても自由な旅行を楽しむことは難しいです。
知人に預けたりペットホテルに預けるという方法もありますが、多くの場合、愛犬に強い負担がかかるため頻繁な利用は推奨されていません。
まとめ
いかがでしたか。犬を飼うことは楽しいことばかりではありません。今回紹介したように、今までの生活に大きく変化が生じたり、自分の時間が制限されたりすることを覚悟して迎え入れるべきです。
これらのギャップを理解した上で「それでも迎え入れたい」と思う方は、ぜひわんこたちを新たな家族の一員として迎え入れてあげてください!素敵なパートナーになること間違いありませんよ。