犬が初対面の人にしてくれる『挨拶』の仕草4選
1.シッポを振っている
初対面の犬があなたを見つめてシッポを振っていたら、挨拶している可能性があります。表情が穏やかでシッポをピンと立て、ゆっくりと左右に振っている場合は好意的な挨拶と言えるでしょう。
しかし犬がシッポを振るのは嬉しい時だけではありません。シッポを振っていても犬が近寄ってこない場合は、まだ不安感や警戒心を抱いてる可能性があります。
また、シッポを振っていても体に力が入ってこわばっていたり、硬い表情で相手を凝視している時は、初めて会う相手に対して緊張している可能性が高くなります。
2.ニオイを嗅いでくる
犬の嗅覚は、人間の視覚に匹敵するほど優れた五感です。また皆さんご存知のように犬が持つ五感の中で一番優れているもの。犬はニオイを嗅ぐことで多くの情報を得ています。
興味を持ったものに対しては、ニオイを嗅ぐことで何でも確認しようとします。初めて会った犬があなたのニオイを嗅いできたら、「興味を持っています」や「はじめまして」などの挨拶の仕草。
強く興味を持っている場合、体の色々な部分を入念に嗅いでくるかもしれません。それはあなたがどんな人なのか分かるように一生懸命ニオイで確認しているのです。
3.体を寄せてくる
初対面の犬が甘えるように体をつけてきてくれたら、なんだか嬉しい気持ちになりますよね。可愛らしいこの仕草も挨拶のひとつで友好的なサインになります。
「遊んでほしいな」「仲良くなりたいな」「撫でてほしいな」などと思いながら体を寄せているはずなので、時間がある時はコミュニケーションタイムをとってみても良いかもしれません。
4.お尻をつけてくる
初対面の犬が、あなたにおしりをつけるような仕草をするのも「挨拶」のひとつ。初めて会う人に対して、おしりをつける挨拶をするのはなかなか珍しいこと。あなたの人柄や雰囲気から「この人は信頼できる」と思った相手にしかしない挨拶なので喜んでいいことだと思います。
犬にとっておしりは急所のひとつでもありますし、基本的には信頼している相手にしか背中を向けることはありません。そんな犬が初めて会った相手に対しておしりをくっつけるという仕草をするということは、その相手に対して警戒心をまったく抱いていないということになります。
話すトーンや接し方が犬に好まれる、また「犬が大好き」という気持が初対面の犬にも伝わっているのかもしれませんね。
初対面の犬と会う時に気をつけたいこと
お散歩中の犬に声をかけたい時、また犬を飼われている方であればドッグランや動物病院など、たくさんの犬がいる場所に出向く機会もありますよね。そんな場所で初対面の犬と接する時に気をつけたいことをご紹介いたします。
1.まずは飼い主さんに挨拶
初対面の犬であれば、見ず知らずの人に対して警戒心を抱くのは当たり前です。可愛いからといって突然撫でようとしてはいけません。まずは飼い主さんにひとこと挨拶をしてから犬に声をかけるようにしましょう。
個体の性格によっては知らない人を極端に怖がる犬もいます。もちろん怖がらせるのも可哀想ですし、突然差し出された手に驚いて噛んでしまう危険性もあります。まずは飼い主さんに了承を得てから犬と接しましょう。
2.ニオイを気にする
犬は嗅覚が非常に発達しています。好きなニオイは大好きな飼い主さんのニオイや美味しいご飯のニオイなど。逆に苦手なニオイもいくつかあるため、初対面の犬と接する時はニオイにも気を配ってあげましょう。
犬が苦手なニオイは化粧品や香水、整髪料や洗剤のニオイなど化学物質のニオイになります。犬と接する機会には香水やきついニオイの整髪料など、人工的なニオイのものは身につけいないようにしましょう。
3.横から近づく
人間が大好きで人見知りしない犬もいますが、なかにはとても警戒心が強い個体もいます。怖がらせないよう、また警戒心を解くためにも真正面からではなく、横から近づくようにしましょう。
動物の世界では、真正面に立つという行為は攻撃を意味します。初対面の犬を怖がらせるつもりはなくても「攻撃される…」と思ってしまうのです。初対面の犬に近づく時は横や斜めから近づくようにしましょう。
4.握りこぶしを嗅いでもらう
実際に初対面の犬に触れる前に、まずはニオイを嗅いでもらいましょう。その際、嗅いでもらい場所は握りこぶしになります。手のひらよりも握りこぶしの甲を嗅いでもらうほうが、初対面の犬に安心感を与えることができます。
手を差し出す場所は犬の目よりも高い位置だと怖がってしまう犬もいるので、あごよりも下に握りこぶしを出して甲を嗅いでもらいましょう。
まとめ
今回ご紹介した犬の挨拶は好意的なものが多くなっています。警戒心や縄張り意識が高い個体であれば、唸る、噛むなどの攻撃的な行動に出てしまう犬もいるので注意しましょう。
「仲良くなりたい」というような挨拶をしてくれた犬には、横から近づき目線の高さを合わせてコミュニケーションをとってみましょう。