犬の肉球ケア
愛犬の肉球の健康状態は毎日チェックしておくとよいです。小さな変化にも気づいてあげることができるようにするためです。
- 子犬の肉球
- 成犬の肉球
- シニア犬の肉球
- 老犬の肉球
もしも比べることができる環境にあるのであれば、ぜひ見比べてみてください。見るだけではなく、できることならば触れてみることも大事です。
毎日洗う必要はない
犬の肉球は、毎日洗う必要はありません。洗い過ぎは、肉球の健康状態を悪くしてしまうことがあります。主な原因は乾燥です。
汚れが気になる場合には、濡れたタオルで優しく拭いてあげるだけで十分です。お散歩の度にシャンプーで洗うのは過剰なケアです。
靴を履かせる必要性の有無
肉球を怪我や汚れから守るための靴を履かせるというケアには賛否両論あります。
犬と爪と肉球には滑り止めと役割があります。靴を履かせることで重要な役割を奪ってしまうことがあります。
犬が急な斜面を歩くことができるのも、雪の上を滑らずに歩くことができるのも、爪と肉球にスパイクのような役割があるからです。
肉球を守るためにと履かせた靴が犬の安全を奪ってしまう可能性がある、ということも考えなければなりません。
犬の肉球に起こりやすいトラブルとケア方法
犬の肉球の健康状態は短時間で目まぐるしく大きく変化するわけではないため、小さな変化にはなかなか気づきにくいものです。
かたくなってきたな、白っぽくなってきたな、ひび割れたようになっているな…など、変化や異常に気づく前にやるべきケアがあります。
乾燥してカサカサする
犬の肉球は乾燥しやすく、カサカサすることがあります。乾燥した状態が長くなると、肉球の弾力が失われることがあります。
弾力が失われた肉球で歩き続けると、ひび割れてしまい痛みが伴うことがあります。ひどい場合では出血することもあります。
乾燥からカサカサしているな…と感じられる時は、肉球クリームなどの保湿剤で潤いを補ってあげるとよいです。市販の保湿剤でもよいですし、獣医師に相談すると処方していただくこともできます。
肉球が赤くなる・腫れる
犬の肉球が赤くなったり腫れたりするのは、指間炎が主な原因です。犬が手足をしきりに舐めていませんか?指間炎によって、痛みや痒みがあるからです。
乾燥から指間炎になることもありますし、皮膚病やアレルギーから指間炎になることもあります。
手足を洗った後、ドライヤーで十分に乾かすことなく放っておいたことで細菌が繁殖し、指間炎になることもよくあります。
犬の肉球の表面には血管が通っていません。その分、肉球の赤みや腫れは治りにくいという特徴があります。
すぐに動物病院へ行き、適切な治療を受けてください。
ワセリンを使った肉球ケアの注意点
犬の肉球ケアによく使われるワセリンですが、間違った使い方をすると、逆に肉球を乾燥させてしまうことがあります。
ワセリンの役割は、肉球の内部の水分の蒸発を防ぐことです。乾燥した肉球が水分で潤うような役割はほとんどありません。
肉球が乾燥している時は、まずは保湿剤を使って十分に保湿してください。その後でワセリンを塗り、水分の蒸発を防ぐのがワセリンを使った正しい肉球のケア方法です。
まとめ
愛犬の肉球ケアには、デイリーケアとして使いやすい肉球クリームをひとつ持っておくと便利です。
朝起きた時に塗る、お散歩の前後に塗る、寝る前に塗るなど、飼い主が塗ってあげやすいタイミングで構いません。
また、シニア犬や老犬になると、代謝が落ちたり血流が悪くなったりし、肉球が冷えていることがあります。
そんな時は、肉球クリームで保湿をしつつ、優しくマッサージをしてあげることも必要です。体全体の血流をよくするため、肉球だけではなく、体全体を温めてあげてくださいね。