愛犬が逝去した際の供養方法は生前に考えて
大切な愛犬が亡くなる時のことは極力考えたくないという飼い主さんが大半でしょう。しかし、実際に愛犬が亡くなった時、悲しみに暮れながらその後の手続や供養方法などを一から考えることは難しいです。
したがって、心苦しくはありますが愛犬の生前に介護のことや看取り方、亡くなった後の供養方法などを家族と話し合い、できる範囲で決めておきましょう。
こうした準備は、その時が来ても焦らず葬儀や火葬、供養に移ることができ、後々湧き上がる後悔を少しでも軽くすることにつながります。
愛犬が亡くなった時に飼い主にできる『供養方法』4選
では愛犬が亡くなった時、具体的にどのような供養方法があるのでしょうか。現在は基本的に火葬することが一般的なので、火葬した後の供養方法について紹介します。
1.手元に遺骨を保管し自宅で供養
1つ目の供養方法として、火葬した愛犬の遺骨を骨壷に納め自宅で供養する方法があります。
大きく分けて2つのケースがあり、1つは49日まで遺骨を遺影と共に仏壇に置き、49日を過ぎたらお墓に納骨したりお庭に埋めるという方法です。もう1つは、49日を待たずに家の庭に埋葬する方法です。
中には遺骨の中から一部を取り出し、より小さな骨壷容器に入れて仏壇に置いたり、ペンダントにして愛犬を身近に感じられるようにするといった飼い主さんも見られます。
2.ペット霊園に埋葬
最近では各地にペット霊園も増えてきています。ペット霊園にはいくつか種類があるので、事前に家の近くのペット霊園を調べ、愛犬やご家族の想いに合った霊園タイプを選ぶことをお勧めします。
- 合同墓地(他のわんこと一緒に埋葬)
- 個別墓地(1頭ずつ、あるいは家族ごとにお墓を建設)
- 納骨堂(棚などに骨壷と一緒におもちゃなどを収納するタイプ)
一般的には以上の3つの霊園が選ばれます。個性のある霊園も存在するので、ぜひ愛犬のためにも調べてみてください。
3.将来の自分のお墓に埋葬
一般的にはペットと一緒に飼い主が入れるお墓は非常に少ないです。しかし、近年はペットを家族として想う人が増えていることを考慮し、ペットと家族が一緒に入れる墓地も増えてきています。
もしも将来的に愛犬と一緒にお墓に入りたいと考えている方は、飼い主と愛犬が一緒に入れる墓地を検討してみてはいかがでしょう。
また、1年ごとに納骨堂に管理費用を支払い、家族がお墓を建てる時まで預かってもらうという方法も、お寺や墓地へ相談によっては可能です。
4.散骨供養を申し込む
散骨供養は年々件数が増えてきている供養方法です。ペットだけでなく、私たち人間側も散骨供養を望む声も増えており、墓地費用がかからない自然に還れるなどのメリットがあります。
散骨供養する場合は、専門の業者に頼んで遺骨を細かく砕いてもらう必要があります。また、散骨場所にも気を払う必要があるので、事前に他の人の迷惑にならないような場所で、愛犬との思い出の場所を作っておくと良いでしょう。
これはNG!やってはいけない供養方法とは
愛犬を供養する方法はたくさんありますが、中には「これはやってはいけない」「自治体で禁止されている」という供養方法もあります。
- 自己流で火葬する
- 火葬せずに自宅の庭などに埋葬
- 自宅以外の場所に勝手に埋葬する
まず、自分で自宅の庭などで火葬することは厳禁です。火葬する際は、必ず自治体に届出を出さなければいけませんし、自宅の庭で勝手に火葬してしまうと火災などの危険性が伴います。
また、火葬せずに自宅の庭に土葬するのもお勧めできません。土葬は腐敗臭や菌の繁殖、虫の繁殖、害獣出現などのリスクが高まります。
そして当たり前ですが、自宅以外の場所に勝手に埋葬することも禁止されています。そこが私有地や公共の場である可能性もあり、その場合は不法投棄などに当たる可能性があるからです。
必ず自治体のルールを守り、近隣の方々への配慮を持って供養するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。今から愛犬が亡くなった時のことを考えることは苦しいですが、生きているからこそ、さまざまな供養方法を考えられると前向きに検討してみましょう。いざという時、後悔が残らないような供養方法を愛犬と一緒に見つけてください。