犬が『寝やすい』と感じる場所
人間同様に犬にとっても睡眠はとても大切なもの。心と体、また脳の疲労を回復させ健康的な成長に繋がります。
しっかりと寝ることができないと自律神経が乱れ、ストレスにも弱くなる傾向が…。愛犬に心身ともに健やかに過ごしてもらうためにも「寝やすい」と感じる場所をぜひチェックしてみて下さい。
1.ケージやクレート
愛犬にケージやクレートなどのハウスは用意していますか?愛犬にとって「自分だけのお部屋」となるハウスは安心できる場所なので「寝やすい」と感じることができるはず。
「狭い場所で寝かせるのはかわいそう」と感じる飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんが、犬は寝る時には狭く薄暗い場所を好む生き物です。
もともと野生動物であった犬は、外敵から身を守るため巣穴を掘りその中で寝ていました。その名残から狭く暗い場所は安心して休むことができるのです。
2.刺激の低い場所
音がうるさい、また明るすぎる場所は刺激が強くしっかり寝ることが出来ないため、刺激の低い場所を「寝やすい」と感じるでしょう。
犬の聴覚は私たち人間よりも遥かに優れているため、飼い主さんにとってはまったく気にならないようなわずかな音でも敏感に反応し、寝ることができなくなってしまうのです。
スピーカーやテレビの近くや窓の近くも、外にいる動物の鳴き声や車の音などの刺激が強いため、寝床の場所として選ぶのは避けたほうが良いでしょう。また寝る時には、ハウスにタオルなどをかけて薄暗い環境を作ってあげると落ち着いてくれるはずです。
3.孤立しない場所
静かで落ち着くことができるハウスは「寝やすい場所」のひとつですが、その場所が飼い主さんの気配がまったく感じられず、愛犬だけが孤立してしまうのはあまりよくありません。
犬は本来群れの仲間達と生きる動物。寝る時もひとりっきりで寝るということはありません。できれば飼い主さんと同じ寝室かリビングにハウスや寝床を用意できるのが理想的。日中のお昼寝用と夜の就寝時用など、複数寝床を用意してあげると良いでしょう。
4.温度や湿度が管理されている場所
暑すぎたり寒すぎると寝ることが出来ないのは、犬も人間も同じです。エアコンや暖房器具などで温度管理ができるお部屋も「寝やすい」場所のひとつ。
室内の温度管理は、愛犬が起きている時も気遣ってあげなければいけないことですが、就寝時はぐっすりと寝ることができるよう特に気にしてあげましょう。
犬にとって快適と感じる温度は20℃程度と言われています。個体差があるため、愛犬の様子をしっかり確認しながら適温をみつけてあげましょう。また湿度は、60%以下を目安に保つよう調節してあげましょう。
犬が飼い主の体の上で寝たがる理由
飼い主さんに寄り添って寝ていたり、体の上に乗ってきて寝てしまう犬も少なくないですよね。この可愛らしい行動にはいくつか理由がありますが、基本的には飼い主さんに対して「信頼している」という気持の表れになります。
1.安心したいから
愛犬にとって飼い主さんは信頼できる母犬のような存在です。不安なことがあって安心したい時には、頼りになる飼い主さんのそばに来ることが多いでしょう。
体の上に乗ってくるのは不安感から、「抱っこしていてほしい」「守ってほしい」などの気持ちの表れの場合もあります。
2.甘えたい
飼い主さんのことが大好き!という犬はとても多いですよね。そんな中でも性格が甘えん坊な犬は、できるだけ長く飼い主さんとくっついていたいと思っているはず。
かわいい愛犬が体の上に乗ってきたら、ついつい抱きしめたり優しく撫でたりしてしまいますよね。そんな経験から「飼い主さんの体に乗ると甘えられる」と学習している犬もいるのだと思います。
3.暖かいから
単純に「寒いから」という理由で、飼い主さんの体の上に乗って寝る犬もいるよう。夏は飼い主さんのそばから離れた場所で寝て、冬になるとくっついてくるという犬も少なくないはず。ぴったりとくっついて飼い主さんの体温を感じているのですね。
まとめ
犬にとっても質の良い睡眠は大切なものです。犬は睡眠時間自体は長いですが、深い睡眠に入っている時間はとても短いので、リラックスして寝ることができる「寝やすい」と感じる場所や環境を整えてあげたいですね。