犬はどんなことで嫉妬するの?
人間関係において『嫉妬』という感情があるように、犬たちにも嫉妬の感情が芽生える瞬間があります。犬たちの場合、以下のような状況で嫉妬することが多いようです。
- 飼い主が他の犬や子どもばかりかまっている
- 飼い主がスマホやテレビに夢中
- 自分以外の家族がみんなで出かけている
- 来客や散歩中に出会った犬と仲良くしている
犬にとって飼い主は最愛の人でもあります。そのため、飼い主が自分以外の存在ばかり見ていたり気にかけていたりすると、嫉妬の感情が沸き起こることがあるようです。
犬が『嫉妬』している時のサイン4つ
犬が嫉妬すると、どのような行動を見せるのでしょうか。ここでは、犬が『嫉妬』している時に見せるサインを4つ紹介します。皆さんの愛犬には心当たりありませんか。
1.いつも以上に甘える様子を見せる
テレビやスマホを見ていると、いつも以上に強引な甘え方をしてくることはありませんか。頭や体を強く擦り付けてきたり、ぐいぐいと腕とお腹の間に入り込んできたり…。
このようにいつも以上に甘える様子を見せている時は、飼い主さんの行動を見て、何かしらに嫉妬している可能性が高いでしょう。対象は赤ちゃんや他の犬かもしれませんし、あるいはテレビやスマホなどの機器の可能性もあります。
2.不貞腐れた態度をとる
ふと気付くと、愛犬が以下のような不貞腐れた態度をとっていることはありませんか。
- ふて寝
- 隠れる
- 他の部屋に行く
- 呼びかけに対する反応が薄い
こうした態度も犬が嫉妬している時に見せるサインの数々です。場合によっては、飼い主さんがなかなかかまってくれず、拗ねているということもありますが、大きなカテゴリーとしては似たような感情が芽生えています。
3.嫉妬している対象に攻撃的な行動をとる
嫉妬している対象に吠えたり唸ったり、時には噛み付くような真似を見せたりと攻撃的な行動をとる犬もいます。「これ以上飼い主さんを独り占めしないで!」という怒りをぶつけているのでしょう。
しかし、スマホやテレビといった機器に対して攻撃的な行動をとるだけでなく、生まれたばかりの赤ちゃんや、家にやってきたばかりの子犬に攻撃的な態度をとってしまうと問題です。
大きな事故に発展する恐れもあるので、日頃から「あなたが一番よ」と愛犬(先住犬)に愛情を注いであげることが大切です。
4.問題行動で気をひこうとする
ある日を境に突然問題行動を起こし、飼い主の気を引こうとする犬もいます。嫉妬している時に見せる問題行動には、以下のような行動が挙げられます。
- 物を噛む
- 家具などを破壊する
- トイレ以外の場所で排泄する
- 無駄吠え
他にも自分の前足を舐め続ける自傷行為を行う犬もいるため、注意が必要です。強いストレスが溜まっているサインなので早めに対処しましょう。
やきもち焼きな愛犬に飼い主がすべき対策は?
普段から「うちの子は嫉妬深いな」と感じている飼い主さんは、日頃から愛犬がやきもちを焼かずに済むような対策をとることが求められます。
犬が嫉妬する原因の大半は、「飼い主に自分を見てほしい」という心理です。これは愛情不足を感じているからこそ起こる現象なので、日頃からスキンシップや遊びなどのコミュニケーションをとったり、アイコンタクトを積極的にとったりすることが重要です。
また、スマホやテレビに対して嫉妬している場合は、それらの機器を使う頻度を減らすことも改善策になるでしょう。スマホを手元から遠ざけて、愛犬とだけ向き合う時間を毎日作ることで、少しずつ嫉妬の感情が改善されていきます。
ただし、1つ注意点があります。嫉妬に駆られて問題行動を起こした場合、かまったり大袈裟に反応したりしてはいけません。
そっと攻撃の対象となった存在を遠ざけたり、黙々と後片付けしたりして「問題行動を起こしても自分を見てもらえない」と理解させなければいけないからです。
ダメな行動は「ダメ」ときちんと態度で示しつつ、普段からたっぷりと愛情を注いであげることが嫉妬改善の対策となります。
まとめ
いかがでしたか。犬が嫉妬している時、いつもとは違った行動を見せることが増えます。少しでも今回紹介したような違和感を覚える行動を見せたら、日頃の愛犬との接し方を見直してみましょう。