犬が「おやつ」に興味を示さない理由
犬が大好きなはずの「おやつ」に興味を示してくれない場合、どのような理由が考えられるのでしょうか。
満腹
犬がおやつを示さない理由として、まず考えられるのが「お腹がいっぱいで食べたくない」ということです。
犬は満腹中枢が鈍感で、満腹状態にあっても食事を続ける傾向があるとされています。しかし、常に十分な食事が与えられている家庭犬の場合、お腹が空いていなければ積極的に食べようとしないこともめずらしくありません。
特に、お腹が空いていないときに、それほど好きではないおやつが出てきても「別にいらない」となってしまうことは十分考えられます。
体調不良
動物は体のどこかに痛みや不快感、違和感を感じていると食事を摂れなくなります。単純に痛みで食べる気がしなくなる場合もありますし、休息を重視して体を回復させようとするためです。
食べ物を消化するためには、ある程度の体力が必要です。そのため、食事による消耗を控えて、ひたすら体を休めるのです。
不安や恐怖を感じている
犬は強い不安や恐怖を感じているとき、おやつやご飯を食べたりおもちゃで遊んだりすることができなくなります。これは気持ちの余裕がなくなるためで、日常生活の色々なシーンで起こります。
車が苦手な犬は車の中でおやつを与えようとしても食べられず、雷や花火の音に怯えているときはおやつに見向きもしないでしょう。
好みのおやつではない
特定のおやつだけを食べないという場合は、ただ単にそのおやつが好みに合わないということが考えられます。
もし同じ状況で別のおやつを出した場合に食べるのであれば、体調や精神状態の影響ではなく食の好みの問題でしょう。
愛犬が「おやつ」に興味を示してくれない時の改善方法
では、愛犬におやつに興味を持たせるには、どのような改善方法が良いのでしょうか。
1.おやつの材料を変える
犬がおやつに興味を示さない場合、まずはおやつの種類を変えてみるといいでしょう。
犬のおやつは非常に種類が多く、ペットショップはもちろん、スーパーやホームセンターなどでも選びきれないほどのおやつが揃っていると思います。
その中から犬が興味を示すおやつを探す場合には、使われている素材の種類を変えて風味が異なるものを与えてみるといいでしょう。
犬は味の細かな違いはわからないとされていますが、香りには敏感なので使われている素材の香りの違いを感じ取れるのです。
2.おやつのサイズや固さを変える
犬のおやつは風味の違いが豊富なだけでなく、大きさや形、固さも様々なものがあります。そのため、犬がおやつに興味を示さない場合、特に口に入れてから出してしまったり食べようとしなかったりする場合は、サイズや固さの異なるものを与えてみてください。
大きなものをバリバリと噛むのが好きな犬もいれば、一口でパクンと飲み込める小さなものが好きな犬もいます。愛犬の好みの食感のおやつを探してみましょう。
3.おやつの与え方を変える
おやつの種類ではなく、与え方を変えると食べるようになることもあります。
手から直接与える場合は食べなくても、わざと何かの下に隠して探させたり、おやつを入れられる知育玩具を使って与えたりすることで食べるようになることも。
これは、犬が獲物を探して獲得するという工程に満足して、獲物であるおやつを食べる気になるからです。もちろん、その逆の場合もあるので、与え方にも工夫を凝らしてみてください。
まとめ
おやつが大好きな犬がおやつに興味を示さなくなると、とても心配になりますよね。そのような場合は、まずは体調に異常がないか確認し、少し時間を置いてみてください。
それでも食べない場合は、いつものおやつに飽きてしまったことも考えられるので種類を変えてみましょう。
また、元々おやつに興味がない犬もいます。その場合は食事をきちんとしていて、体重や健康状態に問題がなければ無理に与える必要はないでしょう。
おもちゃ遊びやスキンシップなど、おやつ以外で愛犬が喜ぶごほうびを探してみてくださいね。