食べ物があると愛犬が豹変する…それ『フードアグレッシブ』かも!原因から紐解く4つの対策方法

食べ物があると愛犬が豹変する…それ『フードアグレッシブ』かも!原因から紐解く4つの対策方法

普段は大人しいのに食べ物が絡むと、愛犬がまるで別犬のように攻撃的になって怖い…ということはありませんか?もしそうなら、それはフードアグレッシブかもしれません。フードアグレッシブには早めの対策が必要です。この記事では、フードアグレッシブの対策方法についてご紹介します。

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フードアグレッシブとは?

食器を触ろうとする手と怒る犬

フードアグレッシブとは、食物関連性攻撃行動のことです。簡単に言うと食べ物に執着し、食べ物を前にするとそれを守ろうとして攻撃的になってしまうのです。

食事中に近づいたり、食べ終わった食器を片付けようとしたりすると、唸ったり噛みついたりします。普段は大人しい犬でも豹変してしまうので、「どうしちゃったの!?」と驚く飼い主さんは多いでしょう。

フードガードやフードガーディングとも呼ばれるフードアグレッシブの原因は

  • 遺伝
  • 食事前の『マテ』が長い
  • 食事中に食事を取り上げられた経験がある
  • 「食べ物を取られたくない!」という本能
  • 満足に食事を与えられなかった経験がある
  • 食事の邪魔をされた経験がある

などです。

フードアグレッシブの対策方法は?

手からフードを食べる犬

「そのうち直るだろう」「食いしん坊だから仕方ない」などと、フードアグレッシブを軽視して何もしないでいると、手がつけられなくなることもあります。愛犬にフードアグレッシブの兆候が見られたら、早めに対策を取ることが重要です。飼い主さんにできる対策方法をご紹介します。

1.食べ物を与えてくれる存在と認識してもらう

食事中に飼い主さんが近づくだけで攻撃行動を見せるのは、愛犬にとって飼い主さんが自分の食べ物を奪う存在になっているからです。ならば、飼い主さんは食べ物を与えてくれる存在だと愛犬に認識してもらいましょう。

そのためにはにどうしたらいいかというと、食事をお代わり制にするといいでしょう。1食分のフードを1度に与えるのではなく、食器にフードを少量入れて食べ終わったらまた少量入れるのです。

慣れてきたら、食べてる途中で足していってもOKです。もし可能なら少量ずつフードを手から与えたり、フードを食べている最中にフードよりも美味しいもの(ささみなど)を食器に入れたりしてもいいでしょう。

こうしたことを続けていけば、きっと飼い主さんを「食べ物を奪う人ではなく与えてくれる人」と、少しずつ理解していってくれます。もし上記を行おうとして愛犬が唸るようであれば、噛まれる恐れがあるので、すぐに中止しましょう。無理は禁物です。

2.食事の前の『マテ』をやめる

愛犬に食事を与える前にマテをさせる飼い主さんは多いと思いますが、食事前のマテは食べるのを焦らされている状態で犬のストレスになり、フードアグレッシブを助長します。食事前のマテは必要ないと考える専門家は少なくありません。

愛犬にフードアグレッシブの兆候があるのなら、食事前のマテをやめてみましょう。飼い主さんは『マテ』も『オスワリ』も言わずにフードの入った食器持って立ち、愛犬が自分から座ったり、目と目が合ったりしたらすぐに食事を与えてOKです。

3.食器を守るときは気が済むまで放っておく

食事を食べ終わったあとに食器を守ろうとすることもありますが、その場合は愛犬の気が済むまで放っておくのが賢明です。

食器を守ろうとするのは食べ物に執着しているからなので、大抵は時間が経過してもう食べ物は出てこないと諦めがつけば、気持ちが食器から離れます。食べ終わった食器を早く片付けたい気持ちは抑えて、愛犬の気が済むまで気長に待ちましょう。

4.専門家に相談する

フードアグレッシブがある愛犬に上記のような対策をしても効果がない、噛まれるのが怖くて何もできないというような場合は、ドッグトレーナーや獣医師に相談しましょう。

フードアグレッシブは、問題行動の中でも解決が難しいと言われています。無理をして飼い主さんだけでどうにかしようとしたり、反対に匙を投げて放置したりせず、速やかに専門家の手を借りましょう。

まとめ

何かを見つめながら食事中のビーグル

食べ物に執着し、食べ物を守ろうとして攻撃的になるフードアグレッシブの原因はさまざまです。食事中の愛犬を触ったり、じっと見つめたりすると愛犬が「ごはんを取られる」と勘違いをして、フードアグレッシブに繋がることもあるので注意しましょう。

もし愛犬にフードアグレッシブの兆候が見られたら、早めの対策が必要です。飼い主さんだけでは無理だと感じたら、手がつけられなくなる前に専門家に相談しましょう。

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