犬によくみられる野性的な行動
1. おやつを食べずに隠そうとする
犬によくみられる野性的な行動は、おやつを食べずに隠そうとすることです。
おやつを口にくわえたまま室内をウロウロと歩き回ることがあります。 “このおやつどこに隠そうか” と、隠し場所を探しているところです。
おやつを口にくわえた犬が、床やソファーをホリホリすることがあります。おやつを隠すための穴を掘りたいのです。土や芝生の庭があれば、実際に庭に穴を掘っておやつを隠すことがあります。
おやつを受け取った犬がケージやクレートに入り、中で食べるのかと思いきや…すぐに出てくることがあります。ケージやクレートの掃除をしようとした時、大量のおやつを発見!なんてこともあります。
人間と暮らすようになる前、野生であった犬は狩りをして食料を得ていました。毎日食料を得ることができるわけではありませんし、狩りに失敗する日もあるはずです。
非常食として、巣穴の奥の地面に穴を掘って食料を貯蔵していたのではないでしょうか。その名残によって、現代の犬もおやつを隠そうとすることがあるようです。
隠すことなくすぐに食べてしまうのは、いつでも飼い主から食べ物がもらえる、ということを理解しているからでしょう。
2. ベッドやクッションをホリホリする
犬によくみられる野性的な行動は、ベッドやクッションをホリホリすることです。
あの頑丈な爪を使ってホリホリしますから、すぐにボロボロのなってしまったり、穴が開いてしまったりするのが飼い主としては困りものですよね。
犬がベッドやクッションをホリホリするのは、寝床を整えようとしているところです。野生であった犬は、土の地面を踏み固めて整えていたのでしょう。
もしも愛犬がベッドやクッションをホリホリしていることがあれば、“破けるからやめて!” と、あまり叱らないであげてください。これからゆっくり体を休めようとしているところです。
犬用のベッドはカバー付きでないものがほとんどですよね。ホリホリすることで頻繁に買い替えなければならないほどである時は、ぜひカバーを作ってあげてください。カバーを洗うだけでも衛生面も保つことができると思います。
3. おもちゃを口にくわえて振り回す
犬によくみられる野性的な行動は、おもちゃを口にくわえて振り回すことです。
野生であった頃の狩りをして過ごしていた名残です。群れの仲間と共に狩りをして得た大事な獲物です。振り回すことで息の根を止めたり、肉を食いちぎって食べやすくしたりなどの目的があったのではないでしょうか。
おもちゃを使って獲物を狩るという疑似体験を楽しんでいるのでしょう。
犬用のおもちゃには、中に鳴き笛というものが入っており、ピーッ!と甲高い音が鳴るものがあります。音が鳴ることを面白がって振り回す犬もいるのではないでしょうか。
逆に音を怖がってしまう犬もいるようです。安全性だけではなく、愛犬のおもちゃの好みを見極めて選ぶ必要がありそうです。
4. 地面に体をスリスリする
犬によくみられる野性的な行動は、地面に体をスリスリすることです。
お散歩中、いきなり愛犬が地面に体をスリスリし始めたらどうでしょう。ほとんどの飼い主がやめさせるのではないでしょうか。
犬が地面に体をスリスリするのは、そこにあるニオイを自分の体に擦りつけたいからです。他のニオイを身にまとうことで、自分のニオイを隠そうとする行為です。
野生であった頃の犬であれば、敵に自分の存在を知られないようにするためなのでしょう。
そして、その場所に自分のニオイを残すことを目的に地面に体をスリスリすることもあります。野生であった頃の犬であれば、縄張りを主張することが目的でしょう。
現代の犬であれば、自分のニオイを残すことが他の犬への挨拶であったり、存在を知ってほしいという気持ちであったりすることもあると思います。
まとめ
犬によくみられる野性的な行動を4つ解説しました。
- おやつを食べずに隠そうとする
- ベッドやクッションをホリホリする
- おもちゃを口にくわえて振り回す
- 地面に体をスリスリする
我が家には野性的な行動をよくする犬と全くしない犬といますが、あなたの愛犬はどうでしょうか。野生的な行動を見たことがありますか?それはどんな行動だったでしょうか。
その行動の意味を理解すると、やめて~!とは言えなくなってしまうこともありますよね。