犬が服を着たがらない理由
犬が服を着たがらないのは、犬にとって必要性のない存在だから、というのがもっともらしい理由なのではないでしょうか。
犬のトップコートには撥水作用がありますから、小雨程度では皮膚まで濡れてしまう心配がありません。ブルブルっと体を震わせれば、ほとんどの水分を飛ばすことができます。
ダブルコートを持つ犬の場合では、アンダーコートを減らしたり増やしたりすることによって、体温を調整することだってできます。人間がインナーシャツを脱いだり着たりするようなものです。
基本的には “犬に服を着せる必要性は極めて低いのではないか” と考えることができます。ただ、どうしても愛犬に服を着せなければならない場面があると思います。
- 防寒対策として
- 抜け毛が落ちることを少しでも防ぐため(犬同伴OKの店に入る時など)
- 術後の傷口を守るため(避妊手術後など)
- 汚れることを防ぐため
- 雨の日のお散歩の時(レインコート)
- 体温調節のため(子犬や老犬は体温調節が上手くできないことがある)
愛犬が服を着たがらない理由と対処法を知れば、必要性を感じた時にも着せやすくなります。
1. 着慣れていないから
犬が服を着たがらない理由は、着慣れていないからです。
いつか服を着せることが必要な時があるかも…と、準備をしていてもいざという時には着てくれない、ということがよくあります。
いきなり着せようとすると嫌がる犬がほとんどです。万が一の時のために服を買ったら、その日から着慣れるための練習をしておくとよいです。
- 袖に手を通すことができたらご褒美のおやつを与える
- 服に頭を通すことができたらご褒美のおやつを与える
- 着ることができたらご褒美のおやつを与えておおげさに褒める
このように少しずつ練習してみてください。
2. ボタンやファスナーが苦手だから
犬が服を着たがらない理由は、ボタンやファスナーが苦手だから、ということがよくあります。
ボタンをとめる時、ファスナーを開け閉めする時、被毛が絡まってしまうことがあり、痛い思いをしたことがあるのではないでしょうか。
我が家の愛犬は、ファスナーのジーッという音が大嫌いなようで、ファスナー無しの服なら嫌がることはありません。マジックテープのジーッという音が苦手な犬も多いと思います。
このような場合では、ボタンやファスナーのある服ではなく、よく伸びて着脱しやすい服を試してみてください。飼い主が着脱させる時にも楽だと思います。
3. 手足が動かしにくいから
犬が服を着たがらない理由は、手足が動かしにくいからです。
袖のある服を着せた時、手足の動きが多少なりと制御されてしまうことがあります。服の素材が硬めなのではないでしょうか。
やわらかめで伸びの良い服を着せた時も手足の動きを気にし、歩き方がぎこちなくなってしまう犬もいます。袖のない、タンクトップのような服を着せてみてはいかがでしょうか。
手足の動きを邪魔することのない袖が広めの服もありますが、手足が抜けてしまいやすいです。片手片足だけ抜けてしまうと、手足を痛めてしまうこともありますので注意が必要です。
まとめ
犬が服を着たがらない理由を3つ解説しました。
- 着慣れていないから
- ボタンやファスナーが苦手だから
- 手足が動かしにくいから
子犬の頃から服を着る練習をしておくと、服を着る必要がある時、犬にストレスを与えにくいです。慣れに勝る対処法はない、と言っても過言ではありません。
我が家の愛犬は、服どころかハーネスを身に付けることにも2年もの期間が必要でした。嫌がって興奮し、チアノーゼを起こしてしまう危険があったからです。
どうしても服を着たがらなくて…とお困りの飼い主さん。焦らず時間をかけて根気強く服を着る練習をさせてあげてください。