愛犬の歯磨き嫌いを改善する方法
愛犬にも毎日の歯磨きが必要なことは分かっていても“嫌がって暴れるから…”と、きちんと歯磨きできないことを悩む飼い主は多いものです。
口臭が気になる、歯石が気になる、歯周病になっているのではないかと心配など、愛犬の歯磨き嫌いを克服させたい理由も全ての飼い主に共通するのではないでしょうか。
私も愛犬たちの歯磨きには苦労したこともありましたし、歯石除去と抜歯のための手術を受けなければならないこともありましたが、犬の歯磨きはコツさえ掴んでしまえば決して難しいことではありません。
犬が歯磨きを嫌がる理由別に改善する方法を解説しますので、ぜひ試してみてください。短期間で克服させようとするのではなく、時間をかけて根気強く改善しようと考えることもコツのひとつです。
1.一度に全部の歯を磨こうとしないこと
愛犬の歯磨き嫌いを改善する方法は、一度に全部の歯を磨こうとしないことです。飼い主が必死になればなるほど犬はもっと嫌がります。
犬の場合、3日~5日ほどの時間をかけて歯石になるとされているため、数日かけて全ての歯を磨き終えることができれば大丈夫です。
- 1日目:前歯の外側と内側を磨く
- 2日目:右の外側を磨く
- 3日目:左の外側を磨く
- 4日目:右の内側を磨く
- 5日目:左の内側を磨く
歯磨き嫌いな愛犬には、このように数日かけて歯磨きをしてみてください。慣れてくれば、2日目に左右の外側、3日目に左右の内側と磨くことができるようになり、最終的には1日で全ての歯を磨くことも可能になると思います。
歯磨きをしようとすると暴れたり咬みついたりする場合や興奮しすぎてチアノーゼを起こすなどする場合には、歯を1本ずつ磨く練習から初めてもよいと思います。
2.絶対に叱ったり不機嫌になったりしないこと
愛犬の歯磨き嫌いを改善する方法は、絶対に叱ったり不機嫌になったりしないことです。犬に歯磨きへの苦手意識や恐怖心を植え付けてしまうことがあるからです。
歯磨きをしようとする度に“また叱られるのではないか”とビクビクしたり、“また飼い主を不機嫌にさせてしまうのではないか”と不安になったりします。
歯を1本磨くことができただけでも褒めてあげてよいです。歯磨きの最中にではありますが、ご褒美におやつを与えてもよいです。上手だね、えらいね、と褒めてあげてください。
犬は「歯磨き」という言葉もしっかり覚えます。家族で暮らしているのであれば、“今日○○ちゃん歯磨き上手にできたんだよ!”と、愛犬の前で報告してみてください。そして、家族みんなで喜んで褒めてあげてください。
愛犬にとって、歯磨きが嬉しい出来事に変わっていくと思います。
3.フレーバー付きの歯磨きジェルを使うこと
愛犬の歯磨き嫌いを改善する方法は、フレーバー付きの歯磨きジェルを使うことです。りんご味・チキン味・ミルク味などがあります。
我が家の愛犬たちにも色んなフレーバー付きの歯磨きジェルを試してきましたが、ミルク味が大人気です。
歯ブラシを嫌がる時は、飼い主の指に歯磨きジェルを付けて磨く練習をするのもおすすめです。
4.色んな歯磨きアイテムを使ってみること
愛犬の歯磨き嫌いを改善する方法は、色んな歯磨きアイテムを使ってみることです。
- 歯ブラシ
- 歯磨きシート
- 歯磨きガーゼ(指にはめるタイプ)
主にこの3つがありますが、歯ブラシを嫌がる犬が多いのではないでしょうか。歯ブラシにも色んな種類があり、形や大きさ、ブラシのやわらかさにも違いがあります。
シートタイプは使い捨てできますし、ガーゼタイプは洗って繰り返し使うことができます。
どの歯磨きアイテムなら愛犬が嫌がりにくいのか、色んなものを試してみるとよいと思います。そして、飼い主の磨きやすさも大事だと思います。
まとめ
愛犬の歯磨き嫌いを改善する方法を4つ解説しました。
- 一度に全部の歯を磨こうとしないこと
- 絶対に叱ったり不機嫌になったりしないこと
- フレーバー付きの歯磨きジェルを使うこと
- 色んな歯磨きアイテムを使ってみること
犬の歯を磨かずにいると、歯周病になります。歯周病がひどくなると、口の中の菌が血液中に入り心臓や腎臓などに悪影響を与えることがあります。全身麻酔での歯石除去や抜歯が必要になる場合があります。多くの歯を失ってしまうかもしれません。
犬は虫歯になりにくいとされていますが、歯や口の中の痛みを我慢していることがあります。毎日の歯磨きと共に定期的な歯科検診を受けることもおすすめします。