単語ボタンとは?
単語ボタンとは犬の前足で押すと音が鳴るボタンです。飲食店の呼び出しベルのようなものを犬が鳴らす光景をSNSやTVで見ることがあると思います。
単語ボタンにはこれに録音機能が付いており、吹き込んでおいた音声を鳴らせるというのが大きな違いです。
どのような場面でどのボタンを鳴らすべきか犬が理解していればおしゃべりができるというものです。
単語ボタンのトレーニング方法
音声を吹き込む
単語ボタンに「おやつ」「散歩」などよく使う単語を飼い主の声で吹き込みます。聞き取りやすいようにはっきりとした声で録音してください。
飼い主がボタンを区別できるようにシールなどを貼っておくと良いです。
ボタンを押すことを教える
犬の前足をボタンの上に誘導し、押して音声を鳴らします。飼い主が前足を掴んで押す、またはおやつで誘導してください。
上手く音声が鳴ったら褒めます。「おやつ」を押したらおやつを与え、「散歩」を押したら散歩の支度をするといった単語に合わせた行動をとります。
犬に自分でボタンを押させる
音声が鳴ることを覚えたら、飼い主は犬にボタンを押すよう声だけで指示を出します。上手くできたら思い切り褒めます。
犬がボタンを押しにくいようであれば土台を高くするなどDIYしてみましょう。また犬の集中力は短いので数分で終わらせ、何日かかけて教えてください。
犬が単語ボタンを覚えるメリット
脳トレになる
犬は高齢になると人間と同じく認知症になるリスクが高くなります。犬の場合は遠吠えや噛みつき、排泄が上手くできないなどの症状があり介護が必要になってしまいます。
犬の介護が原因で飼い主の生活に支障が出るというケースは珍しくありません。楽しい老後を送るためには若いうちから対策が必要です。
認知症を防ぐには脳を刺激することであり、屋外で日光を浴びる、ニオイを嗅ぐなども効果的です。ですが体力が落ちている、異常気象などあまり散歩に行けない日もありますね。
そんなときには室内でできるトレーニングがおすすめです。室内で脳トレをして犬には体力を消耗してもらい、ストレスも解消してもらいましょう。
健康になる
SNSなどで見る単語ボタンやベルを押して褒められる犬はとてもかわいいです。一方で「かわいいだけで特に意味はないのでは?」と感じる人もいるでしょう。
しかし飼い主に褒められることは犬にとって最高のご褒美です。飼い主と犬が見つめ合うと両者の脳内でオキシトシンが分泌されます。
オキシトシンは幸せホルモンと呼ばれ、免疫力を上げる、不安を軽減する、記憶力を向上させるなどメリットがたくさんあります。
大好きな人に見つめられて喜ぶと犬は精神的に満たされ絆も深まります。ふれあう機会が多いと体調不良にも気づきやすくなり、より健康になれるのです。
コミュニケーションがとれる
子犬時代はおもちゃでよく遊んでいたのに、成犬になると全く遊ばなくなってしまう犬はたくさんいます。
アジリティーが好きな犬ならディスクやボールを使って飼い主と遊びます。ですがそうでない犬は散歩しか飼い主との楽しみがなく、コミュニケーションが減ってしまいます。
そんな犬には単語ボタンや知育玩具を使ってみてください。噛むだけ、引っ張るだけのおもちゃと違って飼い主とのふれあいが要るのでコミュニケーションになります。
まとめ
犬は体の構造上しゃべることはできませんが、人間の言葉をある程度は理解できる賢い動物です。どうせなら互いの気持ちを伝えて楽しく暮らしたいですね。
ボタンを使いこなせなくても犬は「おやつが欲しい」「散歩に行きたい」などの意志を行動で伝えられます。飼い主も日頃から犬にはよく話しかけ、犬なりの表現を理解してあげましょう。