いじいじ…わんこがいじけているときの行動
1.呼んでも反応しない
名前を呼んだり声かけをしても反応しない、大好きなおやつやおもちゃで誘ってみてもピクリともしないなど、普段は好意的な反応を見せるものに対して無関心を装うのは、わんこがいじけているときによく見せる行動です。
本当は嬉しくて飛びつきたいのに我慢しているのかも？と考えると何だか微笑ましくもなってしまいますね。
2.ふて寝する
無反応が更にエスカレートすると起こるのが「ふて寝」です。本当は起きているのに寝たふりをしている可能性もあります。まるで人間と同じような行動パターンですよね。
3.その場を去って引きこもる
あえて無反応をとっているのに飼い主さんがちょっかいを出している場合や、いじけ度が更に高い場合にはその場を去って別の部屋に行ってしまったり、クレートやハウスの中に入って引きこもってしまうこともあります。「ちょっとひとりにしておいてよ」という意思表示です。
4.執拗に手足を舐める
わんこがいじけているときに無意識にとってしまう行動があります。それが「カーミングシグナル」。本来は何らかの不安やストレスを感じていて、自分や相手を落ち着かせたいと思うときにとる行動です。
ただわんこが「いじけている」ということは、思うようにいかないことがあったなど、何らかのストレスを抱えている場合が多いですよね。そのため、いじけているときにもカーミングシグナルは見られるのです。執拗に手足をペロペロと舐めるのはその代表例です。
5.しっぽを追いかける
自分のしっぽを追いかけてクルクル回ってしまう、いわゆる「テールチェイシング」もストレスを抱えているときに見られるサインです。
パピー期の子犬の場合には遊びの一環で行うことも多いので大きな心配はいりませんが、成犬がしっぽを追いかけ回しているときには何らかの異常を疑った方がいいかもしれません。
状況・性格別いじけへの対応策
1.まずはいじけてしまった理由を考える
最も大切なのは正確な状況把握です。いじけてしまったからには、何かしら叶えられなかった希望や期待があるはず。愛犬が何を希望していて、なぜそれが叶えられなかったのかを考えてみましょう。
中には叶えられない希望や、わんこのただのワガママなものもあるでしょう。そういった場合は仕方がありませんが、叶えられる希望であった場合には、叶えてあげることが一番の対処方法です。
2.ポイントは飼い主さん主導で行うこと
実はわんこがいじけてしまう理由として多いのが、「飼い主さんが遊んでくれなかった」こと。もちろん遊べないタイミングもあるでしょうし、いつでも愛犬の要求に応えて遊んであげていたらワガママわんこになってしまうので、いつでも必ず遊んであげなければいけないわけではありません。
ですが、遊んでもらえなくていじけている子を「そのうち機嫌も治るだろう」と放置していると、わんこは「やっぱり自分のことなんてどうでもいいんだ」と、ますますネガティブになってしまいます。
そんなときは飼い主さん主導で遊びに誘ってあげ、目一杯遊びましょう！そうすればわんこも「飼い主さんにも遊べるときと遊べないときがあるんだ」「遊びに誘ってくれて嬉しい！」と安心できます。
3.わんこの性格によっては放っておいた方がいい場合も
特に日本犬の場合は独立心が旺盛で気まぐれな性格のため、飼い主さんが後からかまおうとしても「もう気分じゃないんですけど」と塩対応をされる場合があります。
そんな自由気ままな子の場合には無理に取り返そうとするのではなく、わんこの方からもう一度寄ってくるまで待ちましょう。そのうえでわんこが自ら寄ってきてくれたときにはたくさん遊んであげてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか？「いじける」「すねる」なんて人間じみた行動をわんこもすると思うと、何となく微笑ましくて愛おしくなってしまいますね。
とはいえわんこ本人にしてみたら訳あっての「いじけ」ですから、何に対していじけているかをきちんと確認し、愛犬の性格とその場の状況にあった対応をしてあげることがとても大切です。
