1.アフガンハウンド
現存する犬種では、最も古い歴史を持つとされているアフガンハウンドですが、旧約聖書に登場する「ノアの箱舟」に乗った、とされている犬です。
ピラミッドに残された歴史的記録物である壁画にも、アフガンハウンドなのではないかとされる犬が描かれています。
大型の狩猟犬としての歴史を持ちますが、狩猟犬とは思えないほどの美しい長毛を持つ犬です。
色には特別な規定がなく、基本色とされるブラック・クリーム・レッド以外の被毛も許されています。被毛のあまりの美しさから色を規定しなくてもよい、となったのではないでしょうか。
2.ボルゾイ
ロシアの貴族階級の人々のみが飼うことを許されていたとされるボルゾイですが、「ロシアンウルフハウンド」とも呼ばれる狩猟犬としての歴史を持つ犬でもあります。
優れた視覚と動体視力を駆使し、遠くにいる野ウサギなどの小さな獲物も追跡することができるのだそうです。
美しさはもちろん、高貴な姿が好まれ、ドッグショーには欠かせない存在です。ハウンドドッグとしても活躍することから、ドッグレースにも参加する犬もいます。
日本で最も馴染みのあるボルゾイはホワイト系の毛色をしていますが、ブラック・レモン・ゴールド・シルバーなどの被毛の色は豊富に認められています。ブルーとブラウンは公認されていないようです。
3.ファラオハウンド
優れた視覚を使った狩りを得意とするサイトハウンドであるファラオハウンドは、マルタ共和国原産の犬で、「ケルブ・タル・フェネック」という別名を持っています。
エジプト神話に登場する「アヌビス」といういう神と容姿がよく似ているとされることから、マズル・手足・胴・しっぽ・首・耳など、『体のどこをとっても美しい』と言われています。
もともと温暖な気候である国で生まれ育ったためか、暑さには強く、寒さには弱いという特徴があります。
4.ウィペット
スプリンターとしての運動機能を持ち、体には無駄なたるみがなく引き締まり、まるで彫刻のような美しさであるされるウィペットは、世界的な絵画にもよく描かれる犬です。
足が速いことで知られていますが、家畜界では最速の脚力を持つとされ、走り出したら止まらないとも言われるほどよく走ります。
フレンドリーで家庭犬としても向きますが、お散歩や運動が大好きであるため、飼い主にも体力や身体能力が必要とされるでしょう。
5.ウルフドッグ
国際畜犬連盟にて公認されているウルフドッグには主に2つの種類があります。
ひとつは、ジャーマンシェパードドッグとカルパチアンウルフの交配種である、「チェコスロバキアンウルフドッグ」。もうひとつは、『Leendert Saarloos』という人物によって生み出されたとされる、「サールロース・ウルフドッグ」です。
オオカミの血を強く引くウルフドッグは、群れで生活することを好み、ひとりで過ごすことに強いストレスを感じるとされています。
一人暮らしの飼い主の元で飼われるよりも、家族は多い方が好ましいでしょう。お留守番する時間が長い場合では、多頭飼いをした方が健康的であるとも言われています。
まとめ
今回は、美しい犬種を5つ解説しました。
- アフガンハウンド
- ボルゾイ
- ファラオハウンド
- ウィペット
- ウルフドッグ
みなさんは、実際に会ったことがあるでしょうか。残念ながら私は、5つ全ての犬種にまだ会ったことがありません。
実際に「この犬種と暮らしているよ!」という飼い主もいらっしゃるかと思いますが、一緒に暮らしているからこそ感じられる美しさもあるのではないでしょうか。