犬の写真を撮ると目が光ってしまう2つの理由
「愛犬の可愛い姿を撮ろうとカメラを向けたら、目がピカーッと光ってびっくりしてしまった!」という経験があるかと思います。目だけが光った犬の写真はちょっぴり怖いんですよね。
目が光るのは動物ならではの由来があることは知っていても、正式な理由を知らない人がほとんどのようです。また、撮影時にわかる犬の病気もあるので、知っておいた方がいい内容もあります。
そこで今回は、犬の写真を撮ると目が光ってしまう2つの理由について解説します。
1.「タペタム」という膜が反射するから
犬の目が光るのは、何らかの光に反射した時です。光った目がカメラに写る場合はたいてい、暗闇や薄暗い室内でフラッシュ撮影をした時でしょう。
犬の目には夜行性の動物であり、祖先のオオカミ由来からある「タペタム」と呼ばれる網膜があります。これが光の反射板の役目を果たしており、タペタムがカメラのフラッシュに反射していることになります。
また、タペタムはたいてい赤または緑に光って見えます。この理由については、赤く光る場合は網膜の後の毛細血管が反射している、緑に光る場合はタペタムが持つ緑色が強く出た時だといわれています。
犬はタペタムがあるから、夜間に散歩をしてもぶつからずに歩くことができるという訳です。ですので、愛犬の目がビームのように光っても驚くことはありません。
2.病気である可能性があるから
注意したいのが、明るい場所でも目が光って見えたり、普段から目の色が濁って見えたりする場合です。このように写真を撮っても目が光らない場合は「緑内障」や「白内障」の疑いが出てきます。
また、普段から犬の目がキラキラして見える時は「星状硝子体症」が原因かもしれません。
犬の目に関して気になることがあれば、かかりつけの獣医師に相談してみてください。
犬の写真を上手に撮影するコツ
夜行性の動物である犬の目は、どうしても光に反射してしまうためカメラを向けると「ピカッ!」と写ってしまいますよね。でも、ポイントを抑えることで目を光らせず、なおかつ仕上がりのいい写真が撮れますよ。
ここでは、犬の写真を上手に撮影するコツをいくつかご紹介します!
フラッシュを使わない
犬を撮影する際、「フラッシュ機能」はオフにしましょう。カメラからの光にタペタムが反応してしまうだけでなく、フラッシュの光は犬にとって眩しいものなので控えてあげてください。
スマホで撮影する前に、フラッシュ機能が自動になっている人はオフにしてみてください。薄暗い室内で撮影をしても、カメラ機能によって明るい写真に仕上げることは十分可能です。
明るさとピントを調節する
薄暗い中で撮影する際には、明るさを調節することでフラッシュを使わずに、なおかつ自然な雰囲気の写真を撮ることができます。
ピント合わせも上手く使えば、犬の背景をぼやかしたり、逆に犬以外をハッキリ写したりできるのでぜひ試してみてください。
スマホカメラであれば、撮影後に編集機能で明るさを調節することができます。さまざまなカメラ編集機能やアプリもあるので、色々試してみましょう。
シャッター音を変えてみる
犬を撮影する際の「カシャッ」という音が気になってしまい、なかなか納得のいくショットが撮れない…ということもありますよね。
そのような時は、シャッター音の音量を低くできるカメラアプリを使ったり、最近はペット向けの面白い音が出るカメラも登場していますので検討してみても良いかもしれません。
長時間の撮影は、犬に負担を与えてしまう可能性があります。そのような時は、犬のストレスを排除してくれるようなシャッター音に変えて撮影してみましょう。
赤目軽減機能を使う
犬の目が赤く光ることを抑える「赤目軽減機能」を使うのもおすすめです。
デジタルカメラやスマホカメラの設定を確認してみてください。もしこの機能がついていなくても、フラッシュを使わないだけで十分効果は期待できます。
動画から写真を切り出す
動き続ける犬を上手に撮影するのは、腕のいいプロのカメラマンでも難しいものです。しかしぜひ一度試してみて欲しいのが、撮影した動画から写真を切り出す方法です。
動画を写真として切り出す方法には、動画を一時停止して画面をスクリーンショットするという方法や、専用のアプリを使うという手もあります。
愛犬の躍動的な瞬間を写真に残す方法としておすすめです。
まとめ
犬を撮影すると目が光る理由には、犬が生まれながらに持つ能力が深く関係していることをお伝えしました。
ただし、中には病気が関わっている場合もありますので、心配な時は動物病院で相談してみましょう。
愛犬のベストショットを撮るのは慣れないうちは至難の業ではありますが、今回ご紹介したコツを参考に、目を光らせないようにしながら楽しんでくださいね。