イヌ科に属する意外な動物
イヌ科の中で最も大きな動物は「タイリクオオカミ」です。体長160㎝・体重50㎏を超える個体もいると言われており、体の大きさは私たち人間とほとんど変わらないほどです。
オオカミがイヌ科であることは誰もがご存じかと思いますが、みなさんの身近にはイヌ科と聞いて意外な動物もいます。
残念ながら、身近に存在するにも関わらず、なかなかその姿を見ることができないイヌ科の動物もいます。お住まいの地域によっては、その動物が暮らしていないこともあります。
直接見てみたい!という方は、ぜひ動物園に会いに行ってみてください。みんな可愛いイヌ科の動物ばかりで、きっと何度でも会いに行きたくなってしまうと思います。
1.ジャッカル
ジャッカルは、イヌ科に属する動物です。
- キンイロジャッカル
- ヨコスジジャッカル
- セグロジャッカル
- アビシニアジャッカル
主にこのような種類に分けることができます。日本の動物園でも展示されていたことがあるのですが、最近では非公開となっているようで、会うことが難しいイヌ科の動物です。
犬(イエイヌ)とジャッカルの交配種を「ジャッカル・ハイブリッド・ドッグ」と呼び、海外ではペットとして飼育されています。日本では、ジャッカルは特定動物として指定されているため、ジャッカル・ハイブリッド・ドッグの飼育には許可が必要です。
海外には、キンイロジャッカルとシベリアンハスキーを交配させた、「スリモヴ・ドッグ」と呼ばれる犬もいるそうです。
2.タヌキ
タヌキは、イヌ科に属する動物です。
田舎では野生のタヌキをよく見かけますが、鳥獣保護法によって、捕まえたりペットとして飼ったりすることは禁止されています。
山道では、交通事故に遭って怪我をしたタヌキを見かけることがあるかもしれません。一時的な保護をする場合には、お住まいの自治体に生涯飼養許可を申請する必要があります。
そういえば、タヌキを飼育するためのグッズやフードなど、ペットショップやホームセンターでも見かけたことがないですよね。保護している間の食事は、総合栄養食であるドッグフードがおすすめなのだそうです。やはりイヌ科に属する動物だからなのでしょうね。
タヌキは動物園でも会うことができるので、野生のタヌキを捕獲したり、無許可で飼ったりしないようにしましょう。
3.キツネ
キツネは、イヌ科に属する動物です。
日本には、キツネの動物園があることをご存じでしょうか。「宮城蔵王キツネ村」と言い、珍しい種類のキツネも展示されている、国内唯一の動物園です。最近TVやSNSでも紹介されて人気になっているのでご存じの方も多いかもしれません。
こちらでは、その日のキツネの健康状態によって注意されることもありますが、キツネと触れ合うことができるコーナーも設置されています。期間限定の仔ギツネ抱っこ体験のコーナーは、子供にも大人にも大人気です。
身近なイヌ科に属する動物でありながら、なかなか触れ合うことのできない動物なので、大人でもテンションが上がってしまいそうですよね。
お住まいの地域によっては、野生のキツネと出会うことがあるかと思います。野生のキツネは「エキノコックス」という感染症にかかっている可能性が高く、絶対に触れてはいけません。
エキノコックスとは、寄生虫の一種で、人間の口の中から侵入した卵が幼虫として肝臓に寄生し、十数年も潜伏するのだそうです。
まとめ
イヌ科に属する動物は身近にも多くいますが、目にしたり触れ合ったりすることが難しい動物ばかりですよね。見た目も犬に似ている要素が少ない動物ばかりなのではないでしょうか。
性格も私たちがよく知る犬の性格とは大きな違いがあり、犬のように人が好きだったり、人懐っこいということはないようです。