まずはこれ!わんこのトレーニングの基本の心構え
愛犬を賢くするために、まずは基本のしつけに必要なポイントを見直しましょう。基本ができていないことには、愛犬を標準以上に賢くすることはできません。
1.一貫して毅然とした態度をとる
わんこのトレーニングに大切なのは「わかりやすさ」です。人間社会で暮らしていくために良いことと悪いことを、わんこにいかにわかりやすく伝えるかにかかっています。そのために必要なのが「一貫した態度」と「毅然とした対応」です。
同じ行動をしても、飼い主さんの気分や機嫌次第、あるいは家族の属人によって誉めたり叱ったりしているのでは、わんこはそれが良いことなのか悪いことなのかいつまでも性格に把握することができません。
良いことはいつしても良い、悪いことはいつでもダメ、といった一貫した態度と毅然とした対応が必要です。
2.メリハリをつける
わんこに善悪をわかりやすく教えるためには、誉めるときと叱るときのメリハリを利かすことも大切です。
誉めるときには高めの声で大袈裟なくらい誉め、叱るときには低い声でしっかり叱る。メリハリを持たせることでわんこに「今は誉められている」「今は叱られている」と伝わりやすくなり、学習効果が上がります。
3.楽しみながら学ぶ気持ちを忘れない
人間としては、いわゆる「勉強」の心構えでトレーニングに取り組む場合が多いかもしれませんが、わんこにとってはトレーニングも「遊び」の一環です。
飼い主さんと一緒に時間を過ごすのが楽しい!飼い主さんに誉められるのが楽しい!というただそれだけのモチベーションでトレーニングに取り組んでいるのです。
わんこのしつけは一朝一夕にはいかず、トレーニングの成果がなかなか目に見えないこともあるため、イライラしてしまったりガッカリしてしまったりするかもしれませんが、飼い主さんが楽しみながらトレーニングする気持ちを忘れてしまったら、その気持ちはわんこにも伝わってしまいます。楽しく学ぶことこそ上達の秘訣です。
チャレンジ!愛犬を賢くするトレーニング
ではわんこを賢くするためのプラス・ワンのトレーニングを見ていきましょう。
1.「オスワリ」を徹底攻略
さまざまな問題行動を解決し、できなかったことをできるようにするのに役立つ魔法のコマンドがあります。それは「オスワリ」。しつけの基本中の基本でありながら、これほど汎用性の高いコマンドはないかもしれません。
「オスワリ」はわんこの気持ちを切り替えるスイッチとして働きます。飼い主さんのお出迎えで興奮しすぎて手がつけられないときに「オスワリ」、かまってほしくて要求吠えしてくるわんこに「オスワリ」。
わんこが興奮しているときや何かに夢中になっているときなど、どんなときでも「オスワリ」のコマンドに従ってオスワリができるようにしておくと、問題行動の因果関係を切断したり、スムーズに次の行動に移らせたりすることができるようになります。
2.リーダーウォークにチャレンジ
リーダーウォークとは、お散歩のときにわんこを飼い主さんの前を歩かせるのでなく、横についてあるいはやや後ろに従って歩かせる方法です。
本来はお散歩を飼い主さん主導で進めるようにするためのトレーニングですが、リーダーウォークをしっかりマスターすることで飼い主さんとわんこの関係性が改めてはっきりとし、他のトレーニングの効率も上がる場合があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「自分の愛犬が犬友や他の人に自慢できるくらい賢くなれたら…」と夢見ている人もいるかもしれません。
今回ご紹介したように、遊びの延長として楽しくトレーニングができるのであれば良いですが、飼い主さんが躍起になりすぎてわんこにストレスを与えすぎてしまわないよう注意が必要です。
賢くてもちょっぴりおバカでも、愛犬は可愛くて大切な家族であることに変わりはないのですから。