多頭飼いに便利な自動給餌器がある?
犬や猫を家に置いて外出する時、一回に少しずつ時間をかけて食べる子がいる時、ボウルの中にフードを入れて置いておくという飼い主さんは少なくありません。
しかし多頭飼いの場合は、この方法だと誰がどのくらい食べたのかがわかりません。また1頭だけが療法食を食べていたり、犬と猫など違う種のペットがいる場合には、それぞれに専用のフードを食べるよう管理する必要があります。
そんな飼い主さんの悩みを解消すべく登場したのが『マイクロチップペットフィーダー』です。一般的に販売されるようになって日も浅く、まだあまり浸透していないのですが、自動給餌器としてユニークなアイデアをご紹介します。
マイクロチップやタグを読み取ってフタが開く機器
マイクロチップフィーダーとは、その名の通りマイクロチップを読み取って給餌する機器です。給餌器にはマイクロチップをスキャンするセンサーが内蔵されています。
フードを入れるボウルの部分にはフタが付いており、犬がボウルに近づくとセンサーがマイクロチップをスキャンして、あらかじめ登録されていた情報に一致した場合にだけボウルのフタが開きます。
このマイクロチップは、犬や猫の身元確認のために埋め込まれているものが利用されるのですが、マイクロチップを入れていない場合は、犬や猫のカラーに取り付ける専用の電子タグを利用する方法もあります。
アメリカでは複数のメーカーがチップを読み取る給餌器を発売しており、人間が1回1回フードをセットするタイプ、あらかじめ複数回分のフードを入れておいて指定した時間になると必要な分だけ給餌されるタイプなどがあります。
日本では小型犬や猫向けに設計された1回ずつセットされるタイプが発売されています。興味のある方は『マイクロチップフィーダー』で検索なさってみてください。
新しい機器を使う場合に注意したいこと
このように特定の犬や猫だけが使うことのできる機器は、ニーズが合えば非常に便利なものです。食欲に違いがあって他のペットのフードまで食べてしまう子がいる場合など、トラブルを防止する意味でも有効です。
またドッグフードを食べてしまう猫、キャットフードを食べてしまう犬は、長期的に続くと必要な栄養素が摂れなかったり、特定の栄養素が過剰になったりして健康に支障を来たすことがあります。
しかし、普通のボウルとはかなり違う見た目のマイクロチップフィーダーに対して、動物が警戒心を抱いて使ってくれないという可能性もあります。高価なものですからこれは避けたいですね。
そのため、最初はフィーダーの側に使い慣れたボウルを置いてそこから食べさせる、フィーダーのボウル部分に使い慣れたボウルを置く、フィーダーの上に好きなトリーツを置くなど、少しずつ慣らしていくことが必要です。
テクノロジーを使った犬や猫のためのガジェットは色々販売されていますが、どのような機器でも「最初は少しずつ慣らす」というステップが大切です。警戒心の強い子の場合は特に気配りが必要です。
まとめ
体内に埋め込んだマイクロチップまたは首輪につけたタグを読み取って、フードボウルのフタを開ける自動給餌器マイクロチップフィーダーをご紹介しました。
全ての人に必要な機器ではありませんが、ニーズが合致して上手く使うことができると人にもペットにも役に立ってくれそうですね。
《参考URL》
https://www.surepetcare.com/en-us/pet-feeder/microchip-pet-feeder
https://portionpro.com