なぜ?わんこが飼い主さんに腰を振る理由
マウンティングというと、どうしても性的な行動のイメージが強いですよね。ですが飼い主さんやクッションなどのモノを相手にマウンティングする場合には、性的な意味があることはほとんどありません。
「私に性的に興奮されても困る!」と困惑している飼い主さんがいたら、そこは安心してくださいね。では一体どんな理由があるのでしょうか?
1.自分が優位であると示そうとしている
マウンティングのもう1つのイメージが、まさに名前通りの優位性の体現ではないでしょうか。最近では人間同士でも言葉や行動で相手より優位に立とうとすることを「マウンティングをとる」と表現されるようになってきました。
わんこがわんこに対してマウンティングする場合、性的な興奮のこともあれば、まさにマウンティングを取ろうとしていることもあります。
そして飼い主さんに対してマウンティングしてくる場合にも、同様に自分の立場が上であることを示そうとしている場合があります。特に一緒に暮らしはじめてまもない頃によく見られるため、注意が必要です。
2.遊んでほしくて興奮している
もう1つの理由は意外かもしれませんが、単に飼い主さんに遊んでほしくて興奮している場合です。愛犬にマウンティングされるとびっくりして思わず大声を上げてしまったという人もいるかもしれません。
するとわんこは飼い主さんが喜んでくれたと勘違いし、「マウンティングをすると飼い主さんが喜んで遊んでくれる!」と思い込んでしまいます。そして飼い主さんに構ってほしいときや遊んでほしくてテンションが上がっているときにマウンティングを繰り返すようになってしまうのです。
やめて!わんこの心理別マウンティング対策
1.わんことの関係を見直す
優位性を示す意味でのマウンティングをとられている場合には、まずわんことの関係づくりから始める必要があります。わんこは家族の中でも序列を意識しているため、飼い主さんはリーダーにならなければならないとかつては考えられていました。
近年ではその考えは否定されつつありますが、それでも人間社会でわんこと一緒に暮らしていく以上、飼い主さんは人間社会のルールを教える存在として「信頼できる相手」でなくてはなりません。
愛犬が可愛いあまりに甘やかしてばかりいると「対等な遊び相手」のような存在として捉えられてしまい、時にマウンティングを取られてしまいます。良いことは良い、ダメなことはダメという毅然とした態度を示すことにより「この人の言ってることを聞いていれば間違いない!」とわんこに認められれば、健全な関係が築けてマウンティングもなくなるはずです。
2.過度に反応しすぎない
マウンティングをした際の過剰反応がわんこに誤った学習を与えてしまうことは、すでにご紹介した通りです。この勘違いを招かないためにも、愛犬がマウンティングをしてきた際に過度に反応しすぎないことが大切です。
また愛犬がマウンティングをしはじめたら、愛犬を引き離してさっとその場を去りましょう。こうすることでわんこは「マウンティングをすると飼い主さんはいなくなってしまう、遊びも終わってしまう」と学習し、マウンティングをしないようになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?マウンティングは本能的な行動でもあるので、たとえ避妊手術を施したところで完璧にやめさせることは難しいものです。
ある程度のマウンティングは許容する必要がありますが、飼い主さんに対してのマウンティングはやはり問題行動なのでやめさせてあげなくてはなりません。マウンティングの理由をしっかり分析し、適した対策をとっていきましょう。