『退屈すぎる』時間が多いと犬はどうなる?
愛犬を見ていると「もしかして今退屈してるのかな?」と感じたことはありませんか?犬は私たち飼い主と違い、仕事や家事などの「やらなければいけないこと」がありませんよね。
気ままにのんびりと過ごしているように見えて、実は「退屈だな~」と感じている時もあるのです。退屈な時間は何だか心が晴れなくてつまらない気持ちになってしまいますよね。そんな感情は犬だって同じなのです。
犬にとって『退屈』はつらいもの
私たち飼い主の大切な家族である愛犬にとっても「退屈な時間」は苦痛なもの。イギリスの獣医大学の調査によると、犬をはじめとした動物たちも人間同様に「退屈」という感情をもっていると言われています。
また「退屈すぎる」時間を長く過ごしてしまった犬の脳は縮んでしまう危険性もあると言われているのです。
退屈とはなにもすることがなくて時間をもてあましている状態。その状況の頻度があまりにも高いと、刺激が少なすぎて脳が縮んでしまい神経細胞が死んでしまう危険性があるのだとか。
人間の場合は退屈な状況が長く続くと、知的障害が起こる危険性があると言われていますが、それは犬にも当てはまるようです。
退屈は一種のストレスでもあります。放置してしまうと愛犬の健康面に悪影響を与えてしまう危険性も…。「退屈」から守るためにも愛犬が「退屈すぎる時」に見せるサインを確認してみて下さい。
愛犬が『退屈すぎる時』に見せるサイン3つ
1.ひたすらに寝ている
犬はもともと人間よりも睡眠時間が長い生き物ですが、あまりにも寝てばかりいる時は退屈すぎて寝ているしかない状況か、もしくはうつ状態になって寝てばかりいる可能性があります。
飼い主さんに構ってもらえず「退屈だから寝ちゃおう」という状態は、ふて寝に近いかもしれませんね。また退屈すぎる時間が長いと、犬もうつ状態になってしまうことがあります。
うつの症状のひとつに睡眠行動の変化があります。なかには、うつになって一日中寝てばかりいる犬もいるようです。犬の平均睡眠時間は子犬が14~16時間、成犬で12~15時間、シニア期になると18~19時間と言われています。
もちろん個体差があるので目安ではありますが、愛犬の睡眠時間に変化が現れた時は退屈させていないか気にしてみましょう。
2.ずっと手足を舐めている
犬は猫ほどではないものの、グルーミングはする生き物。自身のお手入れをするために手足を舐めることもありますが、ずっと舐めている場合は何か別の原因があることが多いです。原因のひとつに退屈が関係していることも。
退屈を感じて何もすることがないと、暇つぶしに手足を舐めてしまうことがあるよう。ずっと舐めている場合、ずっと退屈を感じているということになりますよね。
また手足を舐めるという行為は、不安を感じた時に自身を落ち着かせるためのでもあります。あまりの退屈さから飼い主さんの愛情不足を感じている可能性もあります。
3.わざとイタズラをする
犬と暮らしている方であれば一度は頭を悩ませたことがあるのが、「愛犬のイタズラ」かと思います。
犬は好奇心旺盛な生き物なので興味を持ったものは何でもニオイを嗅ぎ、口で噛むことで確認しようとします。しつけがしっかり入る前の犬がイタズラするのは当たり前のことかもしれません。
イタズラのたびに飼い主さんに「イケなことだよ」と教えてもらうことで、どんどん学習しイタズラの頻度も減っていくはずなのですが、あきらかに普段しないようなイタズラをわざとしているようであれば、退屈からくるイタズラかもしれません。
退屈に加えてお散歩の時間が足りないと運動不足になりますし、飼い主さんと一緒に遊ぶ時間が少ないと愛情不足も感じてしまいます。運動不足、愛情不足、退屈の3つのストレスを抱えてしまうと愛犬の精神面にも良くありません。根本的に解決するにはお散歩の時間を増やし、お家の中でも愛犬と遊ぶ時間を増やしてあげましょう。
まとめ
犬は寝ている時間が長いですが、起きている時に必ず遊んであげることが出来るとも限りませんよね。どうしても忙しくて遊んであげることが出来ない時には、退屈しないようにお気に入りのオモチャを与えてあげましょう。
色々な刺激を与えることが犬の成長にも繋がるので、複数のオモチャを用意するのがおすすめです。安全性が高いオモチャを選んであげましょうね。
しかし基本的に犬は飼い主さんと一緒に過ごす時間が大好きです。一緒にお散歩に行き、ご自宅でのコミュニケーションタイムでは引っ張りっこ遊びや、持って来い遊びなど愛犬が好きな遊びができるよう可能な限り時間を作ってあげましょう。