犬がケージから脱走する心理
留守中等にはケージに入っていて欲しいのに、愛犬は脱走してしまう…。犬がケージから脱走する心理を学んで、上手に対策できるようにしましょう。
1.飼い主を玄関で出迎えたい
犬がケージから脱走するのは、飼い主を玄関で出迎えたいからです。
「(ケージから)出たらダメでしょう!」と言いつつ叱ることはありませんし、愛犬が玄関で出迎えてくれていたら嬉しくて自然と笑顔になりますよね。
飼い主が喜ぶ姿を見たくて、帰宅するのと同時にケージから脱走するのです。ペットカメラで確認してみてください。お留守番中は、ずっとケージの中にいると思います。
解決策ですが、屋根付きのケージに買い替える、扉に鍵を設置するなどしてはいかがでしょうか。
飼い主を出迎えるためだけに脱走しているのであれば問題はないようにも思います。ただし、ケージを飛び越える時に怪我をしてしまう恐れがあるため注意が必要です。
2.探索したい
犬がケージから脱走するのは、探索したいからです。
探索したいという気持ちは、犬の本能です。家の中を自由にしている時、あちこちのニオイを嗅いで回ることがあるのではないでしょうか。気になるニオイの正体を探っているのです。
探索することは、好奇心を満たすための行為でもありますし、ストレスを発散させるための行為でもあります。
解決策ですが、ケージを窓の外が見える位置に置いてみてはいかがでしょうか。我が家では、日差しが当たらない場所にケージを置き、わざと短めのカーテンをし、下から外が見えるようにしています。
目の前を通る人や犬や猫を観察したり、音や声を聞いたり、ケージの中からも楽しんでいるようです。
監修ドッグトレーナーによる補足
ペットカメラなどを設置し、愛犬の行動を確認すると良いでしょう。
楽しそうな様子であれば問題ありませんが、人が通る度に吠えている様子がある場合はご近所トラブルになることもあるため対策が必要です。
3.居心地が悪い
犬がケージから脱走するのは、居心地が悪いからです。
安心できる場所、くつろぐ場所、眠る場所として気に入っていないのでしょう。ソファーの上や日向ぼっこができる窓辺など、他に居心地のよい場所があるのではないでしょうか。
ケージの中に入れているベッドの寝心地を悪いと感じていることもあります。ケージの中にトイレが置かれていることで居心地の悪さを感じてしまうこともあります。
解決策ですが、ベッドとトイレを離して置くことができるよう、広めのケージに買い替えてみてはいかがでしょうか。ベッドとトイレの間に仕切りのあるケージがおすすめです。
4.飼い主の監視がないから
犬がケージから脱走するのは、飼い主の監視がないからです。
SNSで話題になりましたが、飼い主が出かけた瞬間にケージから脱走し、飼い主が帰宅したことが分かるとケージに戻る、という器用な犬もいるんです。
脱走はできるけれど戻ることはできない、という犬がほとんどだと思いますが、飼い主の監視がない時間は叱れることも戻されることもないため、犬にとっての自由時間なのでしょう。
キッチンへ行って食べ物を探す犬もいますし、飼い主のベッドで眠る犬もいます。家の中を探索して回る犬もいますし、日の当たる窓辺で日向ぼっこを楽しむ犬もいます。
イタズラをすることもなく、危険な行為をすることもなく、ただ自由に過ごすことを目的に脱走してしまうことがあるんです。
解決策ですが、どうしても脱走されて困ることがあるのであれば、屋根付きのケージに買い替える、扉に鍵を設置するなど、絶対に脱走することのできない対策が必要だと思います。
まとめ
犬がケージから脱走する心理を4つ解説しました。
- 飼い主を玄関で出迎えたい
- 探索したい
- 居心地が悪い
- 飼い主の監視がないから
家の中を自由にしない理由、ケージの中で過ごしてほしい理由は様々にあると思います。
キッチンに食べ物を出しっぱなしにしない、テーブルや床に物を置きっぱなしにしない、階段にはペットゲートを設置するなど、イタズラや危険な行為を防止するための対策が必要ですし、全部やろうとすると本当に大変なんですよね。
大型犬では、屋根付きのケージでも、扉に鍵を設置しても、ケージを破壊してまで脱走したがる犬もいるようです。
監修ドッグトレーナーによる補足
お留守番中にケージから出てしまう理由は様々です。ケージで落ち着いて待てるようにすることは、災害時などにも役立つとても大切なしつけの一つです。
「脱走=愛犬のせい」と思う前に、ケージのサイズが愛犬に合っているのか、長時間入れっぱなしにしていないか、居心地が悪くなっていないか等をまずは考えてあげましょう。