犬がおもちゃを好き嫌いする理由
愛犬におもちゃをたくさん買ってあげたいのは山々ですが、ボールのおもちゃでも物によって好き嫌いがあったりしますよね。このように、おもちゃの好き嫌いはどのようなことが理由になるのでしょうか。
1.そのおもちゃで遊んだ時の良い想い出の有無
犬が好むおもちゃとは遊んでみて楽しかった、良いことがあったと経験が関係しています。
飼い主と引っ張りっこをするものや、投げて取ってくるおもちゃは、飼い主がその都度褒めてくれるので気に入る犬が多いです。
特にレトリーバー等の、人とふれあうことや狩猟が好きな犬はこのようなおもちゃを好みますが、犬種によっては全く興味を示さない場合もあります。
逆に、おもちゃで遊んでいたら怒られた、ケガをしたなどの嫌な経験をすると、そのおもちゃを嫌いになることがあります。
おもちゃで歯が欠けてしまう、爪をひっかける、誤飲などをして病院へ行く事態になると、賢い犬はおもちゃで遊ぶのをやめます。
事故があったおもちゃなら使わなくて良いのですが、安全なものまで嫌いになってしまったらかわいそうですね。
2.噛み心地や質感の好みの差
犬にとって口は人間の手と同じなので、噛み心地はとても重要です。人間も服やタオルなどよく使うものの肌触りにこだわりますね。
特に子犬は歯が薄く小さいので、柔らかいものが好きなようです。飼い主の衣類を噛む犬が多いのはこのためと思われます。
逆に、咬み心地や質感が自分の好みでない場合は、元々好きなおもちゃの形状でも嫌いになってしまう場合もあります。
3.遊びやすさ
犬が遊ぼうと思っても、扱いにくいおもちゃには興味をなくしてしまいます。
筆者の手元には先代犬も現在の犬も使わなかったおもちゃがあります。骨型のゴムのおもちゃですが太くて重いので、遊び盛りの子犬には遊びにくかったようです。
子犬は特に家具をかじるなどのイタズラをしますが、やはり成犬より力が弱いです。犬が噛みやすく転がしやすいものを選んであげてください。
おもちゃの選び方
犬のおもちゃの好みは個体差があるとは思いますが、好まれるおもちゃの選び方を知っておくことで、失敗する確率は減るかもしれませんよ。
犬が好きなニオイを選ぶ
新しいベッドや服などを怖がりやすい犬には、元々知っているニオイや素材のおもちゃを選びましょう。枝が好きなら木製のおもちゃには抵抗せず使ってくれるかもしれません。
鹿の角や牛皮のガムなどは動物のニオイがついているので、気に入ってくれる犬が多いです。
他にも、チーズなど犬が好きそうなさまざまなフレーバー付きのおもちゃもあるようです。愛犬が好きそうなものを試してみてください。
体の大きさに合ったもの
大型犬は口も大きいので、壊れたおもちゃを飲み込まないように大きくて頑丈なものを与えます。
逆に小型犬は無理に大きなおもちゃで遊ぶと歯が折れるなどしてケガをすることがあります。
おもちゃに記載されている表示を確認し、愛犬の体の大きさに合ったものを与えましょう。
壊れにくいもの
犬用のおもちゃは噛んだり投げたりするので丈夫にできています。
裂けにくい種類の木でできたものや、天然素材で飲みこんでも害がないものなど最近は様々なおもちゃが販売されています。
犬がせっかく気に入ったのに危ないからもう交換となってしまうとかわいそうですね。愛犬はどんな遊びが好きなのか理解し、長く使えるものを選んであげてください。
まとめ
犬の祖先は狩りをして生活していたので、現代の犬にもその習性が残っています。獲物を噛んだり振り回したりするのを楽しいと感じ、おもちゃはその疑似体験をさせてくれるものです。
特に子犬は好奇心旺盛でなんでも噛みたいので、目に入ったものはボロボロにしてしまいますね。おもちゃも与えると喜んで遊んでくれることが多いです。
成犬になると落ち着いておもちゃよりも散歩やお出かけを好むようになります。ですがあまり使わなくても、留守番の際に飼い主のニオイのついたおもちゃがあると安心します。
近年は異常気象により室内で過ごす時間が長くなっています。おやつを入れる知育玩具など、それぞれの犬に合ったおもちゃで楽しませてあげてください。
