犬の生理(ヒート)になっているサイン
個体差はありますが、犬の生理は半年~1年に1回という周期で起こり、出血しますが、生理痛はないとされています。生後6カ月頃~10カ月頃に始まり、閉経がなく、一生涯続きます。
中高齢になると、生理の症状やサインが見られなくなることがあります。出血が確認できないことがあります。これは、飼い主が確認しづらい状況であるだけで、閉経したわけではありません。
愛犬に生理がきていないように感じられる場合には、動物病院で相談しましょう。
犬の生理中、ドッグランは基本的には利用しない方がよいです。トラブルの原因になりやすいためです。
散歩は最小限にし、おむつやマナーパンツを着用しましょう。動物病院へ行く時は、おむつやマナーパンツを着用し、車の中で待機するとよいです。
トリミングサロンを利用する場合には、予約をするときに生理であることを必ず伝えましょう。(予約を入れた後に生理になった場合は必ず連絡しましょう)
ではここからは、犬が生理(ヒート)になっているサインについて解説します。
1.マウンティングをする
メス犬がマウンティングをする時、生理になっているサインである可能性があります。
飼い主の腕や脚にしがみつき、マウンティングをすることがあります。他の犬の体にしがみつき、マウンティングをすることもありますし、クッションやぬいぐるみにマウンティングをすることもあります。
メス犬の場合、生理によるマウンティングなのか、その他の理由によるマウンティングなのかを見極める必要があります。
生理になっているサインなのかも…と思われる時は、他にもサインが出ていないかどうか確認してみてください。
2.ソワソワと落ち着きがなくなる
メス犬がソワソワと落ち着きがなくなる時、生理になっているサインである可能性があります。
家の中をウロウロと歩き回り、落ち着いてくつろぐことができない様子が見られることがあります。飼い主にアイコンタクトをするなどし、何か伝えたい様子でソワソワすることがあります。
陰部が気になるようで、しきりに舐めることがあります。おしりを追いかけるようにクルクルと回ることがあります。
急に部屋を猛ダッシュしてみたり、飼い主に突進してきたり、ストレスを発散させるような行動をすることもあります。
3.寝ている時間が増える
メス犬の寝ている時間が増えるのは、生理になっているサインである可能性があります。
発情前期から発情期の間に分泌量が増えるエストロゲンなどのホルモンの影響を受けるからなのではないかと思います。
女性の飼い主さんにも眠くて眠くてどうしようもないといった経験があるのではないでしょうか。
生理中のメス犬の中には逆に眠れなくなってしまう犬もいるようです。体に起った変化に戸惑い、落ち着いて休むことができないのではないでしょうか。
寝てばかりいる時も、眠れなくなってしまった時も、愛犬が落ち着ける環境づくりをしてあげてください。普段通りの環境がよい場合もありますし、特別な環境が必要な場合もあります。
4.ごはんを食べなくなる
メス犬がごはんを食べなくなるのは、生理になっているサインである可能性があります。
生理中の食欲の変化は犬にもよく起こります。ごはんを全く食べなくなってしまったり、食べ残すようになってしまったりします。
鶏のササミ肉やブロッコリーなど、好きな食材をトッピングしてあげることで食べる犬もいます。ウェットフードやふりかけなど、普段は食べることのないものをトッピングしてあげることで食べる犬もいます。
食欲が低下してしまった時は、お湯をかけてやわらかく消化の良い状態にしたり、ごはんを小分けして与える回数を増やしたり、工夫してあげることで食べてくれると思います。
あまりにもごはんを食べる量が減ってしまった時は、体重の変化にも注意し、急激な減少がある場合には病院で診察を受けるようにしましょう。
まとめ
犬の生理(ヒート)になっているサインを4つ解説しました。
- マウンティングをする
- ソワソワと落ち着きがなくなる
- 寝ている時間が増える
- ごはんを食べなくなる
生理中のメス犬は非常にデリケートです。情緒不安定な様子が見られることもあります。
飼い主に対してイライラした態度を見せたり、他の犬に対して威嚇や攻撃をするようになったり、性格が変わってしまったように感じられることもあるほどです。
女性の飼い主には痛いほどよく理解できますよね。肉体的にも精神的にもつらく苦しい時期です。
犬には閉経がありません。一生涯、付き合っていかなければなりません。高齢になるほど苦しさが増すこともあります。普段よりも多く飼い主の愛情サポートをお願いします。