ショック!「信用できない」相手に見せる仕草や行動とは
犬は元々縄張り意識が強い動物です。もちろん初対面の人にでも友好的で人懐っこい犬もいますが、基本的には警戒心が強く、信じてもらうには時間や努力が必要になります。
「普段から面倒を見ているから」「一緒に長く過ごしているし…」と飼い主さんご家族は思うかもしれません。
しかし、犬への接し方によっては信頼関係を構築できていなかったり、何らかの原因で信用されなくなってしまったりするケースもあるのです。犬好きで犬と接する機会が多い場合、信用されていないのなら早めに気付きたいものですよね。
犬が「この人は信用できない」と言っている時の仕草や行動
今回は、犬が「この人は信用できない」と言っている時に見せる仕草や行動を解説します。
1.名前やコマンドに反応しない
犬は信頼している人に呼ばれれば、振り返ったり、すぐに駆け寄ってきてくれたりします。疲れていて動きたくない時でも、尻尾をパタパタさせてコミュニケーションを取ってくれることも多いです。
逆に信頼できない人に名前を呼ばれた場合は、無視する、あるいは逃げてしまうこともあります。何回もその人に名前を呼ばれて、しぶしぶ…という風にノロノロやってくることもあります。ゆっくりと円を描くように遠回りしながらやってくるのも、信じていない人を警戒しながら近づいてきている状態です。
しつけ上でも信頼関係はとても大切です。そのため、基本トレーニングをして「おすわり」「まて」などしっかりとコマンドを覚えさせていたとしても、信用できない人に指示された場合は反応しないケースもあります。犬でも「この人は頼りない」「まだ信じられない」と感じると、従いたくなくなるのでしょう。
2.スキンシップを嫌がる
犬は信用していない人に触られたり、なでられたりするのを嫌がります。
具体的には、撫でようとしたら逃げてしまう、あるいは触られないよう唸るなどの行動をとります。「この人一体何をしようとしているの!?」「怖いこと・嫌なことをされるかも!」と警戒しているのです。
また、スキンシップができたとしても、表情が固かったり、身体がこわばっていたりしたら、その人のことを信用できていない可能性があります。触られることに対して恐怖や不安を感じているため、そのような状態になっているのでしょう。
「この人に触られたくない」「嫌なことをされている」という意識から、濡れてもないのに身体を小刻みに振るわせることもあります。
3.近づきたがらない
犬は信用できない人には近づきたがらない傾向にあります。「怖い」「この人と一緒にいてもいいことがない」「こっちにこないで」と感じており、近づくと後ずさりしたり、逃げて隠れてしまったりします。
なお、そのような行動をしている犬を追いかけまわしたり、無理に隠れている場所から引きずり出したりするのはNGです。犬にとってかなりのストレスになり、より警戒されるようになってしまうかもしれません。
4.威嚇行動をする
信用できない人は、できるだけ自分から遠ざけておきたいものですよね。犬も同様で、信じられない人に対しては唸ったり、吠えたり、時には噛んだりします。信用できない人への恐怖や自分の身を守りたいという意識からそのような行動をとるのでしょう。
意外かもしれませんが、犬は警戒している時にも尻尾を振ります。歓迎されているんだと勘違いしていると、噛まれることも。尻尾を振ると同時に、犬歯をむき出しにしてしわを寄せていたり、唸ったりしているのなら、警戒されているので注意しましょう。
まとめ
今回ご紹介したような、相手を信用していないときにする行動や仕草を愛犬がしていたとしても、焦りは禁物です。
できないことを怒るのではなく、できたことをたくさん褒めてあげたり、遊んであげたりして、「この人といるといいことがある」「嫌なことはしてこない」ということを犬に覚えさせましょう。
また、長くその犬を飼っているのに信用されなくなったのなら、何か原因があるはずです。犬の苦手なこと・嫌なことをしつこく無理強いした、気分で怒ってしまった、愛犬に嘘をついたなど心当たりはありませんか。
同じあやまちを繰り返さないように注意して、また信頼してもらうためにも、少しずつ距離を縮めていきましょう。