ペットロスになっている人への「絶対NGワード」とは
ペットロスになっている人に絶対言ってはいけない言葉があります。きちんと理解できているか、確認しておきましょう。
1.「たかがペットでしょ?」
普通、親や兄弟、配偶者、子供をなくした人に対して「たかが家族でしょ?」などということは言いませんよね。
ペットを飼ったことのない人にはピンとこないかもしれませんが、ペットを飼っている人は動物の種類に関係なく、ペットを愛し、家族の一員として大事にしている人がほとんどです。
そんな大事な存在をなくした人に「たかがペットでしょ?」という言葉をかけて良いはずがありません。
ペットを失った人を、より悲しませてしまうワードなので絶対にやめましょう。
2.「また新しい子を飼えばいいじゃない」
「また新しい子を飼えばいいじゃない」というのもNGワードです。
この言葉の裏には、相手がペットを亡くしてさみしそう・辛そうだから、また新たな子をお迎えして元気になって欲しいという励ましの思いがあるのかもしれません。
ですが、亡くなったペットは飼い主さんにとっては唯一無二のかけがえのない存在なのです。「また飼えばいい」というワードは、ペットロスの人にとっては亡くなった子を軽んじられているように感じてしまいます。
また、新しいペットを迎えるには、亡くなったペットを悼み、その死を受け入れ、心が前向きになる必要があります。そのタイミングは、飼い主さん本人が決めることです。次のペットをすすめるようなワードは慎みましょう。
多頭飼いの場合も同様で、「他の子がいるじゃない」という言葉は慰めにならないので注意してください。
3.「いつまで泣いてるの?」
「いつまで泣いてるの?」というワードも禁句です。大事なペットを失った悲しみがいつ癒えるのかは、ペットロスになっている人ご本人が聞きたいくらいでしょう。
そんな苦しみの中にある人に「いつまで泣いてるの?」と責めるような言葉をかけるのはよくありません。最悪の場合「他の人は理解してくれない」と心を閉ざしてしまい、うつ状態になってしまうかもしれません。
相手を元気づけたくて「そんなに泣いていたら、△△ちゃんも悲しむよ」と言う人もいますがこれもNG。泣くことは気持ちを切り替えることに役立つケースもあるのです。
また、ペットロス状態になると、自然と涙が出てしまって自分ではコントロールできなくなることもよくあります。本人でも止められないのに、さらに「亡くなった子が悲しむよ」という言葉をかけることで、ペットロスの人を精神的に追い込んでしまうことにもなりかねません。
涙を流して泣くことで、少しずつ心を解放しているのです。泣いていることを責める言葉は絶対に避けましょう。
4.「△△すればよかったのに」
ペットロスになっている人のほとんどが、「あのときああすればよかった」「もっと遊んであげればよかった」「すぐに病院に連れて行っていれば……」などそれぞれに後悔を抱えています。
そんな人に追い打ちをかけるように「△△すればよかったのに」のような言葉を言うのは絶対にNGです。
他の人からすると次に向けてのアドバイスや「やっておけば何か変わったかも」という軽い気持ちからのワードかもしれません。ですが、それを言われた人は抱かなくてもいい罪悪感を感じ、自分を責めてペットロスが長引く可能性もあります。
ペットロスの人にかけるべき言葉とは
「ペットロス」とひとことに言っても、実際はペットの亡くなり方によってケースバイケースなところが多いのが実情です。そのため、『ペットロスの人にかけるべき言葉』という明確な例文となると、実は難しい部分があります。
相手を傷つけにくい言葉をかけたいのであれば、「飼い主さんがペットを大事にしていたという事実」「悲しみに寄り添うワード」を意識してみましょう。
「飼い主さんがペットを大事にしていたという事実」の例をあげると、「大切に育ててきたんだね」「(飼い主さん家族に)大事にされてきたから、△△ちゃんも幸せだったと思うよ」などでしょう。
また「悲しみに寄り添う言葉」は、「我慢せずに泣いてもいいんだよ」「△△ちゃんがいなくなって私もさみしい」「私でよければ、話を聞くよ」などです。
ペットロスの人の中には、そっとしておいてほしい方もいらっしゃいますし、辛い気持ちやペットとの思い出を語って心の整理をしたい場合もあり、こちらもケースバイケースです。
「元気づけなきゃ」「いい言葉をかけなきゃ」と気負う必要はなく、連絡が来たら話を聞いてあげる、一緒にいるだけでも相手にとっては十分救いになるはずですよ。
まとめ
今回はペットロスになっている人に言ってはいけない言葉を4つご紹介しました。
ペットロスの人を無理に前向きにしようとする言葉や、亡くなったペットの存在を(意図していないにしても)軽んじることになるような言葉はタブーワードです。
また今回はとりあげませんでしたが、自分がペットを飼った経験でマウントをとったり、死別体験と比較したりするのもNGです。
ペットロスの人が気持ちを整理し、悲しみから立ち直れるよう見守ってあげることを意識してくださいね。